スピリチュアル的に育児日記
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稽留流産の診断から、一週間。 これほど望んだ妊娠がダメになり、”神様に見放された”ような絶望感でいっぱいになりました。それまでは、何か自分は守られているような自信があったのです。 手術を受けるのは、怖かったです。何が怖いって、まだお腹にいる赤ちゃんと離れるのがいやでした。 手術を受ける前日、大好きな場所へ夫とお腹の赤ちゃんとドライブに行きました。 家から程近い場所に、山から海を見下ろせる場所があり、そこに夕焼けがかかると、なんともいえない美しい景色が見えるのです。 「明日、さよならだねぇ・・・。ありがとう」といって、お腹をさすりました。 心の中では、まだ奇跡を願っていました。 そのドライブコースは、真夏で山の木も、海もギラギラして、エネルギーに満ちていました。 やっぱり私は、涙が止まらなくて、何度も何度もティッシュで涙と鼻水を拭きながら、窓の外を見ていました。 手術当日も真夏らしい晴天でした。仕事を休んでくれた夫と2人で病院に行きました。産院はお腹の大きな幸せいっぱいの妊婦さんでいっぱいでした。 手術の前の子宮口を開ける処置の激痛と、やはりお腹の赤ちゃんは心臓が止まっており、形も崩れかけているといわれた現実で、待合室でも泣いてしまいました。人の視線を気にする余裕すらありませんでした。 手術時間まで5時間ほど、病室で待機しました。目を閉じると、赤ちゃんの鳴き声や面会の人の甲高い「おめでとう~~」の声が聞こえてきて、私のその状況がさらに悲劇的に感じました。 手術室の手術台はとてもひんやりしていました。若い看護師さんに案内され、血圧計をセットされたり点滴をはじめました。「・・また、妊娠できますか?」と涙ながら聞くと、「できますよ・・・」と優しく返事してくれました。 その若いナースは、手術開始頃たくさん現れたベテランナースにいろいろ注意されたりきつい口調で指導されていました。しかし、手術中ずっと手を握っていてくれて、声を掛けてくれた彼女に心のそこから、心の看護の大切さを学びました。握ってくれた手に私は癒されました。 ガスを吸い始めると、思考が徐々に鈍くなりました。 聴覚はしばらく残りました。医師やナースの声が何度もエコーがかかったように響いて聞こえました。 目を閉じていると、目の前が真っ白になりました。 360度真っ白の世界から、ピンクの壁?のようなものが見え始めました。 次に時計のような丸いものが見えました。 とっさに、「うわぁーーー懐かしい!!」と思いました。 そして、手術中にもかかわらず、強く思いました。 ”こうなるとは、ずっと前からわかっていた” ”この風景は、このときに見るものだったのだ!” 魂の、深い深いところで、思考していることが自分で実感できました。 忘れていた、大切な何かを思い出したような感じ・・・。 遠くで、手術室の医師の指示を出す声が聞こえます。 しばらくして、手術が終わったようでした。 ストレッチャーで病室に戻り、夫やナースが麻酔の覚醒を確認するため、何度も声をかけられました。 私は、あの懐かしい景色と、感覚をたどっていけば、絶対失った赤ちゃんに会える!と直感しました。だから麻酔から醒めたくなくて、ずっと目を閉じて眠りたい向こうへ行きたいと念じました。 「お願い。ちょっとだけ、赤ちゃんに会いに行ってくる」といいました。 夫が「あかん!」と大きな声で言うから、つい目を開けてしまいました。 こうして、産院の病室のベッドへ、帰ってきたのです。 夫も、全身麻酔経験者です。 夫は、麻酔がきいた後、魂が自分の体を抜け出して、天井からはっきり自分の手術されている光景を見たといっていました。そのとき、「もう死ぬんだな」と思ったそうです。 そんな経験を持つ夫は、「赤ちゃんに会いに行ってくる」といった私を放置したら、本当に向こうの世界にいってしまうと思ったそうです。だから、大きな声で「あかん!」といわれたんですね。 夕方帰宅するとき、私は何かに満たされていました。 悲しみも、恐怖感もなくて、手術中に味わった懐かしい感覚でいっぱいでした。 一週間ぶりに、空腹感を思い出しました。 二人で、蟹御膳を食べに行き、私は手術中に味わった感覚を夫に話しました。 話している最中、笑顔さえ出てきたのでした・・・。
2006年05月12日
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