Tequila's  Bar

Tequila's Bar

2006.02.11
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夕べは、オリンピックの開会式を見ていてすっかり遅くなってしまいました^^;。

「Teqila、元気?」
一瞬誰だか分かりませんでしたが、オネエ言葉のオジサンといえば限られます。
何年振りでしょう、マサミでした。
「ずいぶん、久し振り・・・・・」
私は、挨拶しました。
何の用なんだろう、と思いながら・・・・・・。

このマサミ、大学時代からの知り合いです。

ただ、行きつけの喫茶店のママさんの所で顔見知りだったのです。
その頃からの強烈なオバサンキャラで、私は押されるばかりでした^^;。

「ワタシの今いる劇団の講演会が有って、ねえ、切符買って」
と、マサミが言います。
そういえば、そんな話をママから去年の夏ごろ、聞いたことがありました。
「マサミの馬鹿が、今頃になってバレエを始めたのよ」と。
まさか、と思っていました。
だって、マサミは私よりも1.2歳年上だし、私と同じような体格だし・・・・・。
だから、私は、
「何の劇団?」
と、聞きました。

「ママから聞いているんでしょ。バレエよ。バ・レ・エ!」
「ヒャ~~、本当だったの?」
「そうよ!」
電話の向こうで、ふんぞり返っているのが見えるようでした。
マサミのクセです、偉そうな物言いをするときには何故かふんぞり返るのです。

と、聞くと、
「ニュー・ヨークのなんとかバレエ団て、聞いたことある?」
と。
あ~~、男の人だけのバレエ団のことです。
「マサミ、女の人役?」
と、聞くまでもないことを聞いたら、
「ワタシは、ずっとオンナよ!」と。
「だって、もう歳じゃん。それにその体で、その体重で?」
と、思わず聞いたら、
「ウルサイわねえ!やりたいことはやるのよ!人生一度きりでしょうが!」
マサミがふんぞり返りすぎて、ひっくり返るんじゃないか、と心配になりました。
「怪我はないの?」
と、心配になります。
「それなのよ。つま先立ちでしょ?基本は。でも、支えられないのよ、体重を・・・・・。もう、紫色よぉ・・・・・。」
ママの所で一度ランチを一緒にする約束を、切符を買わないことを条件に約束しました。

考えてみれば、マサミのようなゲイ・ピープルとは、本音で言い合うことができていました。昔から・・・・・。
色気も媚びも関係のない間柄だった所為かしら?
ある意味、女友達よりも楽なんです。
何故かしら?
向こうも遠慮はないけれど、その所為かしら?
複雑なセクシュアリティーを持っているから、遠慮のなさもあるけれど、反面センシティブでもあります。
とにかく、その場を楽しむことにかけては右に出られません。
マサミの言う通り、
「人生は一度きりなのよ!」
なのです。
だから、楽しくするんだと・・・・・。

昔、マサミがインフルエンザに罹ったと聞いた私が、アツアツの煮込みうどんをアパートに持っていったとき、
「馬鹿!なんでワタシがメソツいているときに来るのよ!・・・・・アリガト」
と、涙ウルウルで、お鍋を抱え込みました。

今でも、マサミが「後なし先なし」の心意気で生きていることに脱帽ですが、ワタシはもうそんなには向こう見ずになれません。
臆病になることは、歳を重ねたことと関係があるのでしょうか?
私を心から大事にしていてくれる家族を持っていることに関係があるのかも・・・・・。
自重・・・・・・私には関係のない言葉だと思っていました。
持病が私を臆病にしたと信じていました。
でも、久し振りにマサミと話したことで感じました。
マサミは、相変わらず陽気さと孤独をかかえながら青春時代を生きているんだなあ・・・・・・と。
私の青春は終わっているんだなあ・・・・・・と。

マサミ、あなたのバレエは頼まれても観たくないけれど、お花ぐらいは贈らせてもらうわね。
陽気にうるさくランチするのを楽しみに待っています。

そんなことを思った今日でした。





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Last updated  2006.02.11 19:27:07
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