ふたり暮らしの手帖

ふたり暮らしの手帖

PR

×

プロフィール

サリィ斉藤

サリィ斉藤

バックナンバー

2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2025.12
2025.11
2025.10
2011.11.22
XML
カテゴリ: 着物の話
少し前の話になるのですが、帰省中に実家の母のお供をして、お茶会へ行く機会がありました。

母の誘い文句は
「A子さんのお席持ちなの、B子さんも一緒に行くから何でも教えてもらえるし大丈夫」
とのこと。A子さんB子さんは私もよく存じ上げている母の同級生で、裏千家の先生をしていらっしゃいます。

去年の冬から、諸事情によりお茶のお稽古は中断したままになっているので、粗相があっては…と怯む一方、久しぶりに茶席の凛とした雰囲気も味わいたくなって、出かけてきました。


111113_083343.jpg

いつもは洋服だけど着物が着たい、という母に着付けたのは
一つ紋のついた紬に菊の模様の袋帯。
私は手抜きをして(というか力尽きて)名古屋帯にしました。

会場は世田谷区の羽根木公園。梅が丘の駅に降りたのなんて、昔むかし会社帰りに美登利寿司に行った時以来(笑)

111113_144333.jpg111113_141012.jpg111113_140911.jpg

緑に囲まれた公園の一角に「星辰亭」「日月庵」という茶室があります。
いただいた会記を実家に置いてきてしまい、手元にないのでお道具の記録が残せず残念。

この日のお茶会では、薄茶席二つ、濃茶席一つをまわりました。
引率の(?)先生のサポートのおかげで、無事終了。
何がありがたかったかといって、お茶席につきものの「お正客イス取りゲーム」を鮮やかにさばいてくださったこと(笑)



お茶席も時と場合によっては、妙にピリピリと張り詰めた空気ばかりが印象に残ることもありますが、小春日和の陽射しにぴったりな、和やかな席でありがたかったです。

111113ochakai1.jpg

母がいつの間にか「らくらくホン」で写真を撮っておいてくれました。
初めに荷物をまとめた後は、スリッパで茶室の間を行き来したので…珍しいショット。

この日着た長襦袢と小紋は、別々の知人から母が「お嬢さんに着てもらって」と譲り受けたモノ。帯と小物は私がいただいたもの。「いただキモノ」でフルコーディネートです。

自分の手首が着物の袖にすっぽり収まるのが好きな私は、裄が合わないことを理由に

「人が私に着物をくれると言っても、勝手に受け取らないように」

と母に厳命してきたのですが…最近になって、どうしても断りきれないケースが重なった模様。

そろそろ本気で「身辺整理」がしたいんだなぁ、と近頃の母自身を見ていても思うだけに、今回は自分の節を曲げて、ありがたく着させていただいたのでした。ついでに肘と手首も曲げるだけ曲げて、無理矢理袖の中に押し込めました。

201111131411.jpg

こういう時は、袖が短いのは便利だったりする…モノは考え様!


来年は古希を迎える母とそのお友達。茶席では頼もしい面々も、そこを離れれば「あ、ショール落としましたよ」「ほら、あれは先ほどこちらにしまってたでしょ」「乗り換えはこちらの改札ですよ~」…とすっかり立場は逆転、今日はおばさん達の引率ありがとうね~、助かったわ~と御礼を言われての解散となりました。

かつて「おばさんとお嬢さん」だった母娘は、いまやすっかり「おばあさんとおばさん」になったんだなぁ…と現実を悟った秋の日でした(笑)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.11.22 21:26:50
コメント(6) | コメントを書く
[着物の話] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


お茶会、いいですね  
1go1ex さん
しっとりした秋のお茶会、いいですね。
お茶碗は樂が並んでいるのでしょうか。
私はこのところ仕事が忙しくてお茶のお稽古をずっと休んでいるので、サリィさんの文章を読んでいたら、濃茶のあのなめらかでまったりした感じが目に浮かび、サリィさん同様、舌なめずりしそうになりました。
お召し物もとても素敵ですよ。
裄を出すのはたいして費用のかかることではないので、どなたか和裁のできる方にお願いするか、悉皆屋さんに頼んでみられてはいかがでしょうか。
モノによっては出せない場合もありますが。 (2011.11.23 23:18:29)

いただキモノの活かし方  
少し寒くなってきましたが、秋はやはりお茶会のベストシーズンですね。サリィさんの記事で「何がありがたかったかといって、お茶席につきものの「お正客イス取りゲーム」を鮮やかにさばいてくださったこと」とあるのを読んで、吹き出しそうになりましたが、あるあるこういうの・・・気軽な呈茶の席であっても、お正客にだけはなるまいと逃げ回るのに苦労しますものね。

さて、いただキモノですが・・・サリィさんの着物と帯、始めから合わせたようにうまく調和していますね。裄が少し短いことは、単衣なら裄出し簡単ですけど、袷は私も二の足ふみます。
うちの母は古希を越え、大きな病気もしましたので、すっかり身辺整理モードです。私より17センチも背の低い母がこちらに回してくるのは、自分としては長めの、うんと質のよい着物だけですので、悉皆屋さんに頼むだけの値打ちはあろうと思って、先日ネットの悉皆屋さんに3点の裄出しを注文しました。
最初は「袷の裄出し、筋消しこみ7350円」だったはずなのですが、見積もりの結果「脇の下も一緒に幅を出さなければいけないので、1点につき2835円追加」という連絡が来ました。やむなく承知しましたが、結局、裄出しは1万円ほどはかかるということになります。身丈出しでもすればもっとお高い。
着物は繰り回しのきく衣装、というのは一般の女性たちが洗い張りや和裁の技術を持っていた時代のことで、現代ではかえって高くつきますね(泣) (2011.11.24 19:32:13)

Re:お茶会、いいですね(11/22)  
サリィ斉藤  さん
1go1exさん
>しっとりした秋のお茶会、いいですね。
>お茶碗は樂が並んでいるのでしょうか。

濃茶席では美しい、それぞれ微妙に色合いの異なる樂茶碗を出していただきました。
上手に練られた濃茶の美味しさって格別ですね。ただ、吸いきるのが私はあまり上手ではなくて…いつも汚い感じにならないか、緊張します。口のまわりに抹茶がいっぱいついている気がして、舌なめずりはその意味合いもあったりして(苦笑)

着物、褒めていただきありがとうございます。
自分では選ばない色、柄にチャレンジできるのも利点かもしれませんね。
裄だしという方法もありますよね。手をかけるものの優先順位も考えながら、楽しんでありがたくいただキモノとお付き合いしていきたいと思います。 (2011.11.24 22:59:45)

Re:いただキモノの活かし方(11/22)  
サリィ斉藤  さん
935うさちゃんさん

>少し寒くなってきましたが、秋はやはりお茶会のベストシーズンですね。

この日は天気も着物の外出にはちょうど良くて、待合でも心地良く過ごせてベストな気候でした。お正客を巡る駆け引き、あれは長引くと座の雰囲気が壊れかねませんよね(笑)今回は本当にラッキーでした。
裄だしに関してご丁寧に教えていただき、ありがとうございます。じっくり考えていただキモノを生かしていきたいと思います。整理はしたいけれど、捨ててしまうのは辛い、誰かに引きついで愛でてほしい…そういう心情も理解できますし。
ただ私の後はバトンの受け渡し先が見つからないので、あまり流れがこちらに集まっても困るのですけど(苦笑) (2011.11.24 23:04:40)

裄出しのお値段  
1go1ex さん
私は友達のお母さんが和裁をしていらっしゃるので、裄出しなど、いつもその方にお願いしています。
値段は2000円です。
娘のお友達だから、ということもあるのでしょうが。
以前、着付け教室に附属した悉皆屋さんでお願いしたときは、3500円くらいだったと記憶しています。 (2011.11.25 11:02:11)

Re:裄出しのお値段(11/22)  
サリィ斉藤  さん
1go1exさん

度々のご丁寧なアドバイス、本当にありがとうございます!
お忙しいのに、お心遣いいただけてとても嬉しいです。
悉皆屋さんにも、そして扱う着物の状態によっても、金額は様々になるということですね。
幸いにも、着付けの先生からご紹介いただいた悉皆屋さんに色々お願いしているので、一度相談してみようと思います。 (2011.11.26 17:37:47)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: