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今回はメディカルツーリズムではなく、シネマツーリズム、フイルムツーリズムの話題です。シネマツーリズムとは、あの映画の舞台となったあの町を訪れてみたい。主人公が歩いたと同じ道を踏みしめたいなど、映画やドラマなどで使われたロケ地やロケセット跡を訪れ、感動を追体験する旅のことです。
9月にソウルに行き「冬のソナタ」のロケ地の一つ、ユジュンとチュンサンが高校へ通った坂道周辺を見てきましたが、その当時は日本から韓流ファンの女性たちが大挙して押し寄せたとのことでした。また逆に、韓国ドラマ「アイリス」のロケ地となった秋田県には、韓国から多くのファンが訪れているそうです。
シネマ・ツーリズムを取り巻く最近の傾向としては、撮影に使われた場所に押し寄せるファンのニーズに応えるため、迎える側が観光事業の一環として振興に力を入れ始めてきたという点です。一本の映画をきっかけに、新しい観光スポットとして育て、それによって地元雇用を生み、地域経済の活性化に一役買うという、地域再生ビジネスとして捉えるようになってきました。
その代表的な場所が「庄内映画村」(山形県鶴岡市)です。「庄内を日本のハリウッドに」と、2005年公開の「蝉しぐれ」の撮影を機に、地元企業との共同出資で設立されました。月山の麓、東京ドーム20個分という広大な敷地に、農村集落、宿場町、漁村など、日本の原風景がオープンセットで広がります。
そして、「必死剣 鳥刺し」「座頭市 THE LAST」「十三人の刺客」など、話題の時代劇の背景としてなくてはならない存在の「庄内映画村」は、昨年から一般公開され(入場料:一般1,600円)、資料館やレストランも設備、村内には周遊バスも運行されています。人形劇や殺陣のパフォーマンス、昔語り、辻占いなどのイベントも定期的に行われ、サムライ・パークとして老若男女が楽しめる仕掛けが盛りだくさん。観光客の増加はもとより、地元の雇用にも貢献しています。
これからも、華やかな銀幕の舞台裏では、地域振興ビジネスにつなげようと、自治体によるロケ誘致争いはいっそう激しさを増しそうです。メディカルツーリズムはどうでしょうか?
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