北海道のアウトドア!

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はじめの落ち葉

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昨日から札幌は山間部の温泉で虫の声を聴いていた。朝から山に日差しがかかり、うっすらと紅葉の気配がめぐってきた。

足元にナナカマドの赤い落ち葉が舞い落ちた。今年はじめの落ち葉である。

「君はもう、散ってしまうのかい?」

「君の一年はどんなものだっただ?」


すると、枝のつえねから散ってきたであろうその落ち葉が僕に応えてくれたような、そんな気がした。

僕は、、、、いいのです。最初に散って行くことを誇りに思います。

なぜなら、僕が生まれたのは、一番寒い春の初め。

ゲンコツのような殻を破って芽を吹いた時には僕独りでした。

寒さと孤独に耐えながら仲間を見守り、枝を伸ばし、また新しい新緑を作る礎になりました。

それは、たまたまなこと。今年は僕に順番が回ってきたのでしょう。

辛いけれど、とても達成感のある仕事でした。

もう、僕は疲れはて、身体も仲間に比べてみすぼくボロボロになってしまいました。これから美しく輝く仲間達を眩しく見つめながら僕は散っていきます。

とても寂しい定めでしたが、僕は満足して散っていきます。


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はじめの枯れ葉。

その心の声を聴いた僕は、なぜか嬉しくなり、その一片の落ち葉を胸ポケットにしまいこんだ。

なぜか自分のいままでの人生を思い。

そしてなぜか、、、安部総理の心情にも想いを馳せていた。


僕の今日書いた新作です。「はじめの枯れ葉」← クリック
秋を惜しむ音楽がながれてきます。




「はじめの枯れ葉」




その身いといて逃れし人なれば

遥か高嶺に背を向け我に涙する

木々の色は秋

風のおとは秋

落ちいずる枯れ葉を我と重ねて

人の世とは愁

あまりにも愁

燃える錦ともどかしく震えて


この身を堵した時があるから

先に舞うのも善きこととして




2007・09・16 TAMON





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