ぷーたろ本舗

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南紀白浜 蒼い海と歴史と

南紀白浜 が近いことは、意外と知られていない・・・。東京からだったら、羽田から飛行機で南紀白浜空港まで直行便が出ているし、大阪からは、天王寺からワイドビュー南紀に乗って約2時間、車だったら、阪和自動車道から湯浅・御坊道路を経由して南部まで約3時間あまり、そこから白浜までは、目と鼻の先である。

白浜と言えば、パンダちゃんがたくさんいる事で有名な
アドベンチャーワールド もお勧めであるが、やはり、白浜ならではの、美しい海と砂浜を堪能してもらいたい。たとえ10月初旬でも、まるで真夏のような日差しと蒸し暑さで、やはりここが南国である事を、嫌でも意識してしまうだろう・・・。そこで、まず行って見たいのが、千畳敷である。


千畳敷 白浜

ここは、棚田のように段々に敷き詰められた岩が、まるで畳が1000枚敷いてあるかのように見えることから、千畳敷と言うらしいが、あまり近寄って見てしまうと、岩に無数の落書きがしてあるのが見えて、ちょっと幻滅してしまう・・・。少し離れたところで見るくらいが、丁度いいかもしれない・・・。

また、白浜は、2時間のサスペンス劇場によく登場しているが、中でも、犯人が最後に犯行を自供する場所として使われている三段壁や、その他にも、海上に浮かぶ巨大な岩の真ん中が刳り貫かれている円月堂もロケ地としてよく登場するので、これらをバックにして、渡瀬恒彦さんや、かたせ梨乃さんを気取りながら写真を撮ってみてはどうだろう?

円月堂 白浜
   (やっぱり南国、とにかく、空の青さが違うんです!)

そして、やはり紀州と言えば、梅干!
南高梅といえば、紀州で取れる、肉厚の最高級の梅としても、よく知られており、その梅を栽培しているのが、ここ南部町である。
南部の2月は、一面の梅の花で埋め尽くされる・・・中でも、最大級の規模を誇る
「南部梅林」 は、いくつもの山に梅が咲き誇り、まるで「ガラスの仮面」の梅の谷を髣髴させるような、素晴らしさである。
ここでは、梅林内の農家の方たちが作られた、新鮮なお野菜や、自家製の梅干を、格安の値段で買うことが出来るので、大根やらかぶ、ブロッコリーやら、ついついたくさんお買い物をしてしまう。
ここの大根で作った煮物は、もう格別の味わいで、美味しいだけでなく、体全体の血がキレイになるような、そんな清清しさがある。こういうのを食べると、やっぱり、田舎っていいな~って思ってしまうんだな・・・。

南部梅林
 (空気が澄み渡っていて、本当に気持ちいいですよ~!命の洗濯になります!)

そして、南部まで来たのだったら、是非、御坊市にある
道成寺 に寄ってみたい。
道成寺は、あの有名な『安珍・清姫』の伝説でも有名である。その話の内容と言うのは、白蛇の化身から生まれた清姫が13歳の時、熊野参拝に来ていた僧侶の安珍を見初めてしまうのだが、清姫の正体を見抜いた安珍は、「また来るから・・・」と適当な言い訳をして、清姫から逃げてしまう。やがて、安珍に裏切られたと知った清姫は、安珍を追いかけるあまり、怒りに狂い、白蛇に変身する。そして、道成寺に逃げ込んだ安珍は鐘の中に隠れるものの、鐘に巻きついた白蛇の清姫の情念が火となって燃え盛り、共に焼死してしまうというものである。
(それにしても、清姫って、たったの13歳でしょ?すごい恋の執念というか・・・でも、今は、2人とも成仏できたのか、あの世で仲良く(?)暮らしているらしいですよ・・・。)

御坊、道成寺
 (残念ながら、今、道成寺にはその鐘は残っていない・・・)

また、この安珍・清姫の話は、歌舞伎でも有名な演目である「京鹿子娘道成寺」として演じられている。マンガ「はいからさんが通る」で、歌舞伎役者の蘭丸が鐘の中で着替えている途中で、小僧役の紅緒さんが間違えて紐を引っ張って鐘を開けてしまう場面・・・といえば、分かる人もいるかもしれない。

紀州は、他にも、世界遺産として登録されたばかりの
熊野古道 高野山 もあることで、今や、注目度No.1の観光地となっている。
青い空と、青い海と、歴史と・・・(パンダちゃんと?)すべて楽しめる紀州・・・今年の夏の旅行にお勧めの場所である。


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