2006年02月07日
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カテゴリ: 世界と政治

確率と文化力

男系の続く確率
 男系が続く確率が、現在の出生率からして危うい、なんていう計算がなされている。
 始めに男性一人から始めて、子ども二人に限定していれば、当たり前の話だ。
 各世代ごとの男性の確率は、増える確率も減る確率も同じだが、一度絶えればそれまでだから。(いちいち計算するのが印象操作くさい)

 旧宮家から複数の男子が入ってくればいいわけだが、皇族の意志はありそうだ。
( 絶える確率は、
  一人の男性から始まって、子供二人で、1/4。
  男子ができるまで三人目まで産めば、平均の子どもは2.25人で、絶える確率は、1/8。
  たまたま男子が少ないときに、もうひとり産もうとするだけでも大きく違う。 
  二人の男性から始まるならば、それぞれの確率が二乗して、 1/16 と 1/64。)

 さらに細かい条件は後回しにして、文化による継承力を考えてみよう。

法隆寺、コンクリート、ピラミッド、石造り。
 「法隆寺をコンクリートで建て替えるようなもの」
 名言だ。

 法隆寺は、背景となる宮大工の村があって、その人たちの生活を含めて支える背景があってこそ続いてきた。 文化の営みが、最長の寿命を作った
 しかも、政治的に強く利用された東大寺と大仏は、一度炎上した。
 ピラミッドははるかに長いが、ほとんどの年月砂に埋もれて忘れられていた。
 人々の間に生き続けた建造物として、法隆寺は最古のものだ。

 パルテノン神殿は、近代までかなりまともに残っていたらしいが、放置されていたあげく、外国軍によって異教の神殿として大砲の標的にされた。‘政治’と‘営みから外れたことの無関心’の結果だ。

 男系継承は一般にはなじみはないが、中心に支える集団があるなら、一時の価値観より長続きしやすいだろう。その危うさに対抗する意識が伝統だと。
 ファミリー系は、ピラミッドのようにそれ自体が頑丈だが、意味はうつろう。見捨てられたり復活したりするかも知れない。(ピラミッドのような復活があるうるかどうかは知らないが)

 しかし、コンクリートと石造りとは違う。
 ヨーロッパでは古い石造りのものが多い。法隆寺ほどでないにしろ。
 しかし、コンクリートのように簡単につくられたりはしないから、簡単に壊されない。ガウディのサグラダファミリアのように、向こうにもそういう意識はあるが、日本人のつくったコンクリートだらけの街は、京都でさえ醜い。
 日本の政治家というのは、京都にせよ、漫画にせよ、‘売り上げがあるから、文化だと言ってる’ だけだ。

 それと同じで、続きやすいからという理由は安物のみやげ物みたいで、皇室不用感と同質だと思う。


男系の続き  自由意志で三人の子を産めるか?

 母親の自発意志とは、――ファミリー系で優先順位は皇室・皇族に任せるとすると――男子を産まないと二人の娘の結婚相手が見つかりにくくなるのだから、三人目を産んでその男子に継がせようとするのは自然な成行。
 その場合の平均出産数が、2.25人である。
 とすれば、自由意志によって男子のために三人の子を産んでもらうことが難しいとは言えない。

 一般に、一人の女性が三人産めるかというと、日本人の合計特殊出生率をもってきたりするが、
 生活と仕事に追われる人とは事情がちがうし、 結婚相手に出会えないこともある人を含む。
 生活に余裕があれば子ども三人近くが理想だと、既婚者アンケート調査でも出ている。
 女性が外にキャリアを求めて出るような価値観によって、子ども二人のイメージが定着したことが出生率の低下を生み、その後さらに子どもを後回しにする価値観と事情が増えた結果だ。

 実績として皇族たちが男子を残すのに熱心でなかったのは、庶民の家庭と同じイメージを保とうとしたせいでもあり、旧宮家の復活もあると考えてのことだろう。現皇族には、旧宮家を差別する気持ちはないようなので。
 しかし、宮内庁には旧宮家をまともに受け取る古い職員なんかいなくなっていたのか、政治判断は自分たちの役だと決めてたのか。 宦官みたいだな。


 これらは、議論の一部への考察に過ぎない。
今一番の問題は 、性急に長氏優先と決めることの是非であり、その理由・必要性だ。
 2月4日ページに書いたことともうひとつ ↓。 

 愛子さんを始め、現皇族の三人の女の子をどうするか。
 生まれたときから、いまから、周囲の男に強力なフィルターをかけるか、成行に任せるか、だめだったときに旧皇族を迎え入れるか、 迎えないことに決めてしまうか、 ―――
 今の長子優先案は、迎えないことに決めてしまう案であり、かつ結婚相手が難しい案でもあり、
 先で現皇室からの流れが絶えたときに、
 「年月が経った人たちは、国民感情が認めないという理由で不資格が確立しているから」 として、 皇室の自然消滅をりくつ固めしている ようなもの。 または、好ましくない配偶者でも否定できないことになったり――しかねまい。

 どうもこれが、陰謀臭い。
 このままだといずれ 全ての皇族が消滅し、女天皇が孤立する 事態が考えられる。
 皇室女性の顔を見ると、それらをしっかりとやれそうな気がしない。


ファミリー系(女系容認・長子優先)の問題
 欧米のファミリー系の場合は、他国の王室・貴族との結婚が多いから一般との区別が成り立っている。
 日本の現皇族は一般人との結婚はふつうで、欧州とはまるで違う。  そして今回、旧宮家は一般人の立場になって長いから、と宮内庁は彼らを排除する。

 政治の頂点ということか、婿入りでなく嫁入りだからか、ただ年月が短いから惰性なのか、


 一般との区別を重視して旧宮家を排除しつつ&一般から婿を迎えて、この先永くやっていく根拠は、ただ「政治だから」だけだろう。 政治は国民が作る。あてにはなるまい。 
 根拠の薄いことには存続が危ぶまれる。外国の実績にもこんな状態の例がないのでは。


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 ファミリー系のいいところは、「国はつくろうとすることで維持される」 という表現になっていることだ。
 それが、日本と皇室の現状にうまい作用をあたえるかどうか疑問だが。
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推敲中に入ってきたニュース
 秋篠宮、第三子懐妊。


 これが、伝統は人が支えるということだろうな。
 一方で、陰謀はその陰謀らしさが浮きあがってきた。

 男子なら今のうちに  もう一人、男系男子を入れれば安定する









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最終更新日  2006年02月07日 22時25分19秒
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