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2009年02月20日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ちょっとした事情があって書いた文章が手元に有るので、ここに掲載します。(^^;)




             「寛容さって何?」
                             BIRD

 「愛は寛容であり、愛は情け深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。」
 この文章は、どこから引用したと思いますか?聖書の中のコリント前書に、この文章はあります。文学作品として鑑賞することもできます。この文章の美しさには定評があります。ここで言われている愛は、ある特定の異性を愛するようになってしまった、という状況での愛とは違っているようです。「アガペーの愛」という言い方があります。先の文章に出てくる愛は、どうもそちらの方を指しているようです。
人間たちの世界をながめて見れば、先の文章の内容を正反対にしたものであることが容易に理解できます。以下に書き出してみましょう。「人間たちには愛が欠乏している。自分は結構愛にあふれていると思う人間もたくさんいるだろう。しかし、彼らの愛とは相当エゴイステイックな愛である。他者の足りないところに関して非寛容である。容易に許そうとはしない。家族や親族以外の赤の他人にも情け深い人、そんな人にはめったに出会えない。人間たちは、自分と周囲の人間の置かれた状況を毎日、毎時間比較している。自分にはこれが足りない、あの人にはあんなに良いものが与えられていると、不平不満を露わに言葉に出したり態度に表したりして自分たちを不幸にしている。彼らの発する表面的な言葉だけを見ればきれいな内容なのだが、要するに、他者を妬んでいるのである。現代の先進国の人間たちを見ると、特に高ぶっている人の多さが目立つ。言葉や態度が傲慢な人が多い。不作法なことを平気でする人も多い。自分の利益ばかりを追い求めている。自分の持っているものを他者に分けてあげようとしない。分けてあげたとしても、私はこんな良いことをする良い人間だと周囲に吹聴したがる。義や真理を尊重していると口では言いながら、実は自分の利益だけが最大関心事である。他者の足りないところを見ると、あいつはこんな人間だ、と安易にレッテルを貼って安心したがる。相手に恨みを抱かないようにじっと忍耐するのは気が進まない。私はあいつにこんなひどい仕打ちを受けたと公言して自分を被害者に仕立て上げるのが好みである。」
 家族を構成する者同士が愛し合うのは当然であると、昔から世界中で言われています。しかし、現実ははどうでしょうか?日々報道されるテレビのニュースを見たり、新聞記事を読むだけでも、あちこちの家族の中に様々な葛藤、軋轢が有ることが分かってきます。子供の側は、このように思っているのでしょうか?「どうしてこの親は、自分が何年間も心の底から欲しがっているもの、すなわち心の渇きをうるおしてくれる水のようなものを与えてくれないのだろうか?」一方、親の側はどのように思っているのでしょうか?「私のこの子はどうして私の思いと違う方向を向いて生きていこうとするのだろうか?こんな筈ではなかった・・・。」こんな感じでしょうか?
 一人の人間として、家族、そして家族以外の人々に対して常に寛容であろうと努めることは、相当大変なことであることが分かってきます。それどころか、大変な難事業であって、これを成し遂げることは不可能にさえ思われてきます。まあ、それでも、「愛、情け深い寛容」の方に半歩でも近づくよう努めなければならないのでしょう。





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最終更新日  2009年02月20日 23時22分50秒
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