ゴールデンウィークから急に暑くなってきた。昨日5日は真夏日になったそうだが、我が家の周りでも小鳥のさえずりが私たちを忙しい毎日から解放してくれる。キジバトやモズ、メジロなどたくさんの鳥が羽を休め私たちに語りかける。庭ではなく車庫の方にもピーチクパーチクせわしない小鳥がいる。ツバメだ。ツバメが巣を作る家には幸せが来ると言われるせいもあるが、ツバメってとっても可愛く、大量の糞で壁が汚れようと車が汚れようと守ってあげたくなる。
我が家には10年以上前から毎年ツバメが巣を作っており、卵から雛がかえり黄色いくちばしを開けながら親がえさを運んでくるのを待ち、大きくなって巣立つまで家族全員で生命の神秘を感じていました。
ところが数年前に隣のネコが巣を襲い、幼い生命を皆殺しにした時から私の家にはツバメが来なくなった。リーマンショックが起き、我が家の経済状況も根本から覆った。子供らの受験期も重なり、私のスネは骨と皮だけになった。年に数回行っていた旅行もだんだん少なくなり、今年はたぶん行くことは出来ない。毎週のように行っていた外食も今は無くなった。
妻はまたネコに襲われたら可哀想だから、今のうちにツバメを追い出した方がよいと言うが、私はツバメに巣を作ってもらいたい。ネコに襲われたら災難ではあるが、今度は襲われないような気がする。勝手ではあるが、幸せの伝道師であって欲しい。
うちの末っ子がぼそりとつぶやいた。「ツバメを追い出さないで。うちにも幸せが来るかもしれないから。」
「頑張らなくっちゃ」