エデンの南

エデンの南

July 24, 2007
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カテゴリ: 読書






まさかこのブログで「ロッキー」を話題にするとは!(≧▽≦)まずは引用です。

「世の中は不条理である」と知るのは、「神様はいない」という事実を認識するのと同じである。そこからヨーロッパでは「近代」が始まったのだが、ピューリタンの国アメリカでは六〇年代終わりにようやく、そのことに気がついた。つまり六〇年代とはアメリカという国にとっての「思春期」であり、「カウンター・カルチャー」や「ニューシネマ」はアメリカという国が大人になるための「通過儀礼」だったのだ。
 しかし通過儀礼である以上、終わりがある。いつまでも挫折感というナルシシズムに浸っているわけにはいかない。憎むべき大人に自分もなるときが来る。
 ヒッピーは髪を切り、ネクタイを締めて就職し、ヤッピーになった。ドラッグは心を解放する薬ではなくギャングの資金源になった。ロックは巨大産業になり、若者の不満を利用して肥え太った。そして映画にも反動が来る。『ロッキー』(七六年) という名の。


『ロッキー』は低予算で、とことん節約して作られた映画だと言う事が、この本を読むとわかります。
うだつの上がらない売れない俳優のスタローンが、俺はこのままクズのまま生きていくのか、との思いから『ロッキー』が生まれた経過などが、良くわかります。
制作費が低い中を工夫してつくる方が、モノホンのリアルさの出た作品が生まれるんですよね。以下引用です。

 バラバラだった人々の心をつないでいくロッキー。彼は今朝も「友愛の街」を駆ける。市場を走り抜ける彼に労働者の一人が「がんばれよ!」とリンゴを投げる。これは演出ではない。ステディカムによる極小規模の撮影機材、それにスタローンがまったく無名だったせいで、映画の撮影には見えず、本当に地元のボクサーだと思われたのだ。

その点は好きなのですが、功罪も結構大きかったかも。

『JAWS / ジョーズ』『ロッキー』『スター・ウォーズ』は、七五年、七六年、七七年にそれぞれ映画史上の記録を塗り替えるほどの凄まじいヒットとなった。そして、この成功で家族そろって楽しめる娯楽映画路線が蘇り、映画産業は経済的にも精神的にも立ち直った。
 それは「ニューシネマ」の終わりでもあった。


にゃるほど。ハリウッドは、このあたりから、再びつまらんものに変貌していったわけです。
セックス・ピストルズ時代のジョン・ロットンに言わせれば「ナイスな時代に逆戻りさ」って訳ですね。


*今日は早起きして朝ビリーやった私に 手書きハートの1クリック を~~~。
ねむい~~~まぢねむ~~~

Disk-3は、ドタバタしないし、35分 (だっけ?) だし、比較的汗もかかず。早朝やるには最適です。(近所迷惑が少にゃい) ひえ~~出来にゃい、ムリ・・・と言いながらやってますです。
体重が増えちゃってます。(号泣)


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Last updated  July 24, 2007 07:37:48 PM
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※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:<映画の見方> がわかる本 その6(07/24)  
サリィ斉藤  さん
NHKで放映されたアクターズスタジオインタビューの「スタローン自らを語る」を以前見ましたが、ロッキーの制作過程の話は本当に、映画のようなサクセスストーリーですよね。

ビリー、がんばってるんですね!ウェイトダウンよりも先に、筋肉がつく効果があるようで、私も体重そのものより見た目の効果の方が大きかったです(いまやダブダブの皮下脂肪がまた育ってますが・涙)

今度は「ヴィクトリー!」という代りに「エイドリアーン!」と叫んでみてもいいかもしれません(笑) (July 24, 2007 08:49:54 PM)

ゲージツ映画  
まろ0301  さん
 「面白い映画」っていうのが、クセモノなのですよね。それを否定してひたすら玄人受けする路線にはまってしまうと、何がなんだかわからない「ゲージツ」映画になってしまうし。
 「面白さ」ばかりを追及すると、映画館を出た途端に忘れてしまう映画ばっかりになるし。

 「ロッキー」、当然ですが、第一作が最高傑作だと思います。 (July 24, 2007 09:06:29 PM)

Re[1]:<映画の見方> がわかる本 その6(07/24)  
SEAL OF CAIN  さん
サリィ斉藤さん
>NHKで放映されたアクターズスタジオインタビューの「スタローン自らを語る」を以前見ましたが、ロッキーの制作過程の話は本当に、映画のようなサクセスストーリーですよね。

これは見てないです。良い番組なので、見たいと思いつつ・・・映画観るのに忙しくて、いっかな、って感じになってます(^^;)
しかし、この本を読む限りでは、ほんと、まさにサクセスストーリー、アメリカンドリームですね!
うだつのあがらない売れない俳優が、この後「ランボー」だとかヒーローとして活躍しちゃうのだから、スゴイです。

>ビリー、がんばってるんですね!ウェイトダウンよりも先に、筋肉がつく効果があるようで、私も体重そのものより見た目の効果の方が大きかったです(いまやダブダブの皮下脂肪がまた育ってますが・涙)

今日のフロ上がりに計ったら、昨日より600gほど減ってまして、だいたい元通りな感じでした。良かった~(笑)
このまま減ってくれればうれしいのだけど。
明日もがんばって早起きして朝ビリーやるつもりです。
運動は朝やると新陳代謝があがるとか。

>今度は「ヴィクトリー!」という代りに「エイドリアーン!」と叫んでみてもいいかもしれません(笑)

きゃはは~(≧▽≦)!これさいこー!
近所まで聞こえたら、なにごとかと思われたりして~~

ロッキー1、また観たくなっちゃいました。エイドリアーン!
(July 24, 2007 11:14:50 PM)

Re:ゲージツ映画(07/24)  
SEAL OF CAIN  さん
まろ0301さん
> 「面白い映画」っていうのが、クセモノなのですよね。それを否定してひたすら玄人受けする路線にはまってしまうと、何がなんだかわからない「ゲージツ」映画になってしまうし。

しかし、大衆受けするおもしろいはずの映画が、私にはつまらなかったりします。中にはおもしろいのもありますけどね。
この本に紹介されている「ニューシネマ」は、どれも抜群におもしろいですっ。

> 「面白さ」ばかりを追及すると、映画館を出た途端に忘れてしまう映画ばっかりになるし。

そうなんですよね!
その「面白さ」も「万人受けする面白さ」ですね。

> 「ロッキー」、当然ですが、第一作が最高傑作だと思います。

同感ですっっ。
今「ダイハード4.0」が話題になってますが、あれなんかは特に1は良かったのに~~の典型的って感じが。
私はアクション映画はあまり観ないのに、あれだけはおもしろかった!何故かと言えば、一般人の運の悪い男の話だったからですよね?だから斬新だった訳で。それがどんどんスーパーマン化してしまっては、全く特別な映画ではなくなってしまうではないっすか。

まあ、2以降というのは、映画会社の利益の為に無理矢理つくらなければならないと言う事情があったりする訳で、本当は続編なんてつくらない方が良いのに作るはめになるって事になって、つまらんものが出来る・・・て事が多いと思います。
(July 24, 2007 11:22:39 PM)

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アラネア@ Re:破壊と再生の2024(01/01) コメントが超遅くなってしまい、すみませ…
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