よんきゅ部屋

よんきゅ部屋

Feb 18, 2007
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カテゴリ: オーケストラ
ついに「悲愴」を弾いてきた。いろいろと細かい事故はあったと思うが、やっぱり本番が一番いい演奏だった。やれることは最大限やった。さすがに天から降りてくる奇跡はなかったかなとは思うが、素晴らしい経験ができた。

大学のOBオケ、年末には大宴会をする素晴らしい仲間たちとの真剣勝負の音楽は本当にいいものになった。このオケはただの同窓会ではなく、ちゃんと一般のお客さんも入れていい演奏をやろうということで始まった。メンバーはそれこそ関東から九州まで各地から集まってくるということで、なかなか集合するのは大変だったが、それでも何とかここまでたどり着いた。何だかんだいっても、同じオケで育ったメンバー、本当にいざというときの力はすごいものがあった。根気強く指導してくださった指揮者の先生には、もちろん大感謝である。

私自身はコンサートマスター(になぜかなってしまった)をやった。市民オケではセコバイなので無縁の場所なのだが、ここの席だけは他の席とまったく違うものだ。「みんなが落ちてもコンマスだけは落ちたらダメ」というわけで、責任は相当重い。もちろん、アンサンブルを乱さないようにちゃんと弾けることも重要だし、同時に曲の進行を見極めながら合図を出したりと大変である。常に周りに対してアンテナを張っていなければ、そしていざというときに引っ張っていく力量がなければいけない。

そんな重圧もあって、今朝も早く起きてしまった。「変な夢シリーズ」は必ずコンマスをやる直前に訪れる。今朝の夢は記憶にないのでうなされたわけではないが、起きてしまったのだ。昨日のリハーサルではかなりピリピリしていたのが隣の人にばれるほどひどかった。さて今朝はどうかと思ったが、前日のリハーサルで疲れてかえって力が抜けていい具合になった。ゲネプロの間もかなり集中力が高く、感覚がどんどん研ぎ澄まされていく感覚が弾きながら出てきた。というわけで、本番までそれがうまく続いてくれた。各楽章の難所も問題なくクリアしていくこともできた。

第4楽章の一番好きな場所(1つ前の日記にある楽譜の写真の場所)にさしかかったとき、半分泣きそうだった。この曲、実はクラシック音楽が大好きだった祖父から初めて借りたレコードの曲だったことを思い出したのだ。透き通った音が届くようにと思いながら弾いた。その後何度も葛藤を繰り返すような場面では、血管が切れそうな感じでヤバイなと思った。こういう感覚は演奏していてもあまりないのだが、それだけテンションが高かったのだろう。コントラバスの3連符音型とチェロとで最後に向かうところはたまらなかった。

コンマスとしてはテンションは高くても絶対に我を失ってはいけないわけで、これがけっこう大変だったが、「冷静と情熱」との同居の具合は今までにない感覚だった。いろいろと貴重な経験ができた。しかも「悲愴」でというのがとても幸せだ。今日は疲れたが、明日からの元気をもらったような気がする。来週また本番があるのだが、この勢いを持ったまま臨みたいと思う。

仕事からも家族からも離れて音楽に集中できた2日間、リフレッシュできたと思う。こうして大好きなヴァイオリンを弾けることに感謝。共に演奏をつくってきたメンバーに、そしてそんな行動を理解してくれる家族に。





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Last updated  Feb 19, 2007 02:31:29 AM
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