モウリーニョがチェルシーを退団するという噂が流れたときには、賛同する声が各方面から上がった。オーナーと不仲になったことが退団の原因とされるけれど、毒舌家監督と富豪オーナーでは、確かに話が合うわけはない。チェルシーの戦力が強化されたので、誰が監督になっても勝てるという自信が経営陣にある。すでに退団の意思を固めたという情報が紙面に流れている。
このまま退団の流れが決まるものばかりと思われていたが、突然に反旗が上がった。チェルシーの選手たちがモウリーニョ退団に反対の意思を表明したのである。主将のテリーは首脳陣に続投を申し入れることを語っている。モウリーニョの指揮官としての能力を選手たちは理解していたことになる。首脳陣がこの動きをどう読むかはわからない。人々から好かれている人気監督ならば別だが、世論の流れは無視できない。サッカーファンの多くは強すぎるチェルシーが嫌いだし、それを指揮するモウリーニョは大嫌いである。強さを実現したチェルシーが次に目指すのは、人気クラブにあることは確かだから監督人事は微妙になる。
強烈な個性を持つ監督とプレミア一の選手たちがどのように理解し合っているかは興味深い。モウリーニョの言動や性格から、全選手が支持しているとは思えなかった。チェルシーの強さの秘密は監督と選手の信頼感にあったといえる。監督の作戦や戦術を理解していなかったならば、プレミア優勝には届かない。オーナーとの仲たがいが事実とすると、チェルシー退団は避けられない気もするが、モウリーニョのサッカーがプレミアから消えることも寂しい気がしてくる。
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