ルノーは復活のために開発に全力を挙げることになる。はたして、フェラーリ並みの戦闘力を持つマシンが完成できるかで運命が分かれる。アロンソが満足できる性能向上があればトラブルは起きないけれど、あまりに惨めな結果しか出せないと再び騒動が勃発するはずである。来年度からは、空力の開発制限や人員縮小なども行われるから、F1チームの技術力に格差がはっきりする。削減された数のエンジニアで、ルノーがどこまでマシンを進化させられるかが鍵になるだろう。新たな人員規制で、どこのチームも多少の混乱は避けられないから、来年度の選手権の先行きは読めない。アロンソの契約には、さまざまな付帯事項がついているはずであり、解約条項も存在すると思われる。その意味でも、ルノーは開幕までにマシンを何とかしなければならない。アロンソは頭に叩き込んだはずのマクラーレンのデータを短期間で有効に駆使するしかない。苦労を重ねたブリヂストンタイヤの使いこなしができさえすれば、選手権の流れは変わってくる。マクラーレンのセットアップの秘密を知るアロンソの移籍がルノーに何をもたらすかは、3月の開幕までのお楽しみになるだろう。アロンソを満足できるマシンが完成するのはいつの日だろうか。