MATRIX7

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2008.01.01
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カテゴリ: サッカー
 監督就任1年目で、Jリーグ優勝と天皇杯を両取りするブラジル人監督はすごいというしかない。鹿島が戦力的に圧倒的に勝っているならば納得できるが、浦和やG大阪や川崎をぶち破っての勝利だから驚かされる。鹿島の過去数年間の不振を考えれば、オリベイラ監督の采配は卓越している。天皇杯の決勝でも広島をゴール近くに寄せ付けなかった。相手の攻撃力を封じる守備力は一番だろう。これを駆使すれば、ACLも乗り切れる可能性がある。課題はどこまでも鹿島の選手層の薄さにある。過酷な日程が待ち受けているから、戦力を厚くすることが課題になる。鹿島入りを希望する選手を数多く集められるかがアジアCL勝利への鍵になってくる。
 名将と呼ばれる監督には、長期的視野を持つベンゲルタイプと短期勝負ができるモウリーニョタイプがある。選手の育成や将来を見据えた計画を考えるタイプは、どうしても短期勝負に負けることが多い。オシム親子などはその典型だろう。それに対して、ブラジルリーグで鍛えられてきたオリベイラは短期決戦ができる。すばやくJリーグの弱点を見つけて、それを鋭く突く作戦を展開してきた。Jリーグのクラブは攻撃型サッカーを目指すチームが多い。そのために川崎、G大阪などは守備に課題を残している。守りを重視している強豪は浦和のみであり、アジアCLを生き残った大きな理由になる。浦和が攻撃型のサッカーをしていたら、観客は喜んでもアジアCL予選で敗退していたはずである。
 オリベイラは徹底した守備重視の戦法を取る。攻撃力に乏しい鹿島が無理攻めをする必要はないと考えている。相手の攻めを堅くブロックし、隙を突くカウンターで大胆に攻める。攻めるときにはサイドバックの内田も前線に駆け上がる。FWに厳しい守備を命じているのはオリベイラくらいだろう。広島の佐藤は得意技を封じられて、ボールに満足に触れられない。パスを受けるとたちまち周囲を囲まれて身動きできなくなる。広島の苦し紛れのロングパスを鹿島が奪って反撃のきっかけにしている。これだけの堅い守備力は厳しいトレーニングでしか生まれない。アジアCLで勝ちぬくには、残されている攻撃力増強をどうするかになる。それができれば、相当期待できるだろう。アジアのクラブ相手に失点は考えられないほど鹿島の守備力は卓越している。リーグ優勝と天皇杯獲得は偶然や奇跡ではない。
 天皇杯前後半の幕間に日本代表監督が話をしていたが、インタビューを見ていた人は誰もあきれたはずである。「何も考えていない」などとTVの前で代表監督が語るべきではない。出演する前夜にサッカー戦略くらい練っておくべきである。元旦にわざと肩透かしをやるのは愚か過ぎる。岡田包囲網を意識しての行動にしても、「これではとうてい勝てないなあ」と落胆した人も多かったはずである。オリベイラの緻密な発言内容に比較すると情けないったらありゃしない。オシムが倒れたのが悲しい。





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Last updated  2008.01.02 12:49:42
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