MATRIX7

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2009.04.15
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カテゴリ: モータースポーツ


 IT産業と金融機関は、リーマン・ブラザーズ破綻に始まる危機勃発で青息吐息にある。チームとは長期契約があるので即座の解約は難しいが、いずれF1スポンサーからは撤退していく。ほとんどの金融機関は莫大な損失をだしているし、IT産業は消費不況によって赤字に落ち込んでいる。これに代わるスポンサーは限られている。食品や薬品などの生活関連産業でないと、世界不況の影響を受けていてF1どころではない。
 ルノー問題の厄介なところは、F1撤退論議と複雑に絡む情勢だろう。大幅なコストダウンが行われても、なお100億円程度の支出は避けられない。それをルノーの宣伝費とみるか、それとも無駄遣いと考えるかで、内部でも激論を続けている。チャンピオン時代ならば、F1投資はプラスの利益につながる。負け組に入ると、それが無駄遣いに見えてくる。計算機片手に損得を考えても、なかなか結果は出ないだろう。
 ルノーは新型マシンを開発する余裕はあったはずである。フェラーリとマクラーレンは最終戦まで激闘を続けたので、新型マシンに取り組むのが遅れた。ルノーはチャンスを狙うべきだったのに、予算削減と人員整理に追われて、新型マシンに取り組む余裕を失っていた。コストを削減するとマシンの戦闘力が落ち、成績が低迷するから、スポンサーも離れていく。そうすると今回のようにさらなる予算削減に取り組まねばならない。人員の削減だけでなく、給与のカットを断行するという点が目新しい。
 安い予算で優れたマシンを設計して、チャンピオンの座に就いたことは大きな成果だったけれど、安くても勝てるとルノー首脳陣に錯覚させたのはまずかった。安ければ安いほど競争力は落ちることを力説すべきだった。金だけでどうにかなる世界ではないが、金がないとパーツ代にも不自由する。さらに、ルノーにとって深刻なのは公式テストの中止だろう。マシンを改良しようにも、どこをどうすればよいかのデータが手に入らない。テストが行えるのはレース期間の金曜日だけであり、逆転の技術開発を難しくしている。新型パーツの威力を確かめる場すら存在しない。ブリアトーレ親分が賃金カットを受け入れたのも、まあ当然なのさ。






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Last updated  2009.04.15 08:52:30
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