MATRIX7

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2009.04.22
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カテゴリ: 国際経済


 資産価値を失った金融商品は紙くずにされている。株価は将来値上がりする可能性があるけれど、投資銀行発行の証券を大量に買おうとする人間は消滅した。石油産出国や開発途上国も、安全な資金運用を第一にする時代に変化している。儲けるよりも、損をしないことが運用の条件になる。こうやって金融商品の買い手が消えると、投資銀行は資金を入手できなくなる。自己売買で大もうけしていた投資銀行や証券会社が、再び手数料収入時代に戻ることは不可能だろう。高級車で儲けていた乗用車メーカーが、利益の薄い小型車に転換できないのと同じである。金融機関の手数料はせいぜい数%程度だから、何兆円もの利益を生み出さない。 サブプライムローンの焦げ付き率は驚くほど高い。それを隠して商品化し、大量に販売したリーマン・ブラザーズなどのやったことは、まさしく犯罪行為と同等だろう。それに対する警告がまったく行われなかったというのも、お粗末な話になる。世界を統括するIMFの存在意義が疑われるのも必然になる。IMFはNYの金融機関が行っていた「からくり」を見抜けずに、大規模な金融危機を招いてしまった。IMFに代わる国際組織を創設しないと、何度も同じことが起きる。人々は用心深くなるから、証券を売るためにシステムがさらに複雑になっていく。
 博打や賭博の嫌いなアジアの金融機関が生き残ったことは幸いだった。400兆円のほとんどは欧米の金融機関が背負うことになった。投資ファンドの多くは破綻に向かい、博打好きなファンドは市場から消滅させられる。地味で堅実な運営をする銀行が世界を支配する時代が来るはずである。そして、金融危機が実体経済にどれだけ影響を与えるかが読みきれない。世界恐慌によって5000万人の失業が生まれると予測されているが、これを救う手立てはない。






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Last updated  2009.04.22 11:50:17
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