MATRIX7

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2009.04.26
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カテゴリ: モータースポーツ
 フェラーリとマクラーレンの脱落が、F1世界に複雑な情勢を生みつつある。その隙を縫って、トヨタとブラウンGPとレッドブルが急上昇している。タイム的には僅差にあるが、総合性能では大きな差が生まれている。フェラーリとマクラーレンが最新のシステムに遅れをとった理由は、昨シーズンの優勝争いだろう。旧型マシンの改良に資金と人材を投入したことが、最新型への遅れを生じさせてしまった。フェラーリ出身のロス・ブラウンとマクラーレン出身のニューウィが開発するマシンが優れているのは偶然ではない。
 トヨタF1の技術的進展は、FIAの規制強化によるメリットを生かしたものになる。すでに150人のリストラを決めているほど、合理的で無駄を省くという姿勢がトヨタの強さの根底にある。伝統的なフェラーリとマクラーレンには、組織改革が難しい。KERSの開発に人材を割いていると、ほかの部分がおろそかになる。重点的に投資を行う部分と軽くしてもかまわない部分の見極めが組織に求められている。すべての部門に開発投資を行っていては、フェラーリといえども資金的に苦しくなる。
 メルセデスAGは年間数千億円になる赤字の埋め合わせに苦労している。世界不況は高級車部門につらく厳しい。ライバルであるBMWとの提携に乗り出したのも、このままでは赤字が危険水準に達することを予感しているからになる。F1参戦を続けるか、それとも撤退するかは、単純に赤字額になる。本業の赤字が累積していくと、メルセデスといえども道楽は続けられない。環境問題や低燃費に一番遠い技術がF1であることはいうまでもない。F1参戦のメリットとデメリットを計算する時期に来ている。
 ブラウンGPの速さが続くかは、開発資金が続くかにかかっている。F1参戦に必要な資金をブラウンGPは確保していない。勝つことでスポンサーも増えつつあるけれど、それで1年間戦えるほど甘い世界ではない。すでにパーツ不足のために、使い古しの部品を再利用しているという。それでは戦いの場で勝ち続けることは難しい。資金的な限界があるレッドブルも同じだろう。そこに、トヨタの優勢と勝利が見えてくる。レースに勝つことに慣れていないトヨタチームはさまざまなトラブルを起こしている。マシンのせっかくの速さをなかなか生かせないトゥルーリが、バーレーンでどのように戦うかは見ものだろう。





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Last updated  2009.04.26 10:57:39
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