MATRIX7

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2009.05.01
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カテゴリ: サッカー
 イタリアサッカー界の衰退は目を覆うばかりになる。チャンピオンズリーグでの早々とした敗退は、セリエAの危機感を高めている。イングランド、スペイン、イタリアの3大リーグの中で、イタリアの衰退がはなはだしい。最大の原因は、経済的な影響だろう。金融危機が起きる前から、セリエAのクラブは多額の借金に苦しんできた。破産してしまったクラブも数多い。赤字の要因は、移籍金と選手の報酬が高騰したことにある。高額な報酬を求めるプレーヤーはイタリアを捨て、イングランドやスペインに向かう。イタリア・クラブがイタリア人中心に構成されているのは、予算の限度という側面が強い。
 強いクラブを建設しようと考えると、必然的に予算は拡大する。スタジアムの入場料やスポンサー資金を越えると、たちまち赤字経営になる。それを埋めてきたのがTV放映権料と銀行からの借金だった。プレミアリーグは年間1000億円を超える契約金でTV放映権が結ばれている。セリエAよりも破格の待遇なので、イタリア人たちも何とかしようと知恵を絞るのは仕方がない。TV放映権料を値上げするには独占契約が必要なので、リーグのの独立が必要になる。セリエBの面倒は見ないという方針が決まらないと独占的な利益は得られない。
 欧州のサッカークラブは、この数年間に借金を重ねてきた。銀行が喜んで貸したからになる。イングランドやスペインでは、総額500億円を超える累積赤字を抱えるクラブは珍しくない。収入が増えると黒字になるのではなく、むしろ借金が増えてしまう。1000億円近い借金を抱えるクラブが生まれるのも、そんなに遠い未来ではない。金融危機の発生で、借金の借り換えが難しくなり、行き詰るクラブも増えてくる。
 イタリアが再び繁栄するには、イタリア国内だけでなく、世界中にセリエAの試合を配信するしかない。しかし、バルセロナやマンチェスターUなどが存在しないとTV局は放映してくれない。世界一の称号を持っていたACミランの衰退が、イタリアサッカーの魅力を薄めていることは間違いない。ユヴェントスとインテルの強化も必要になるが、赤字が増えては意味がなくなる。経営を改善しながら、サッカーを強くして、さらに観客やTV視聴率を稼ぐ道は厳しい。算盤勘定だけでは解決しないことが多すぎる。





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Last updated  2009.05.01 11:18:36
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