MATRIX7

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2009.06.03
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カテゴリ: サッカー
 どうやら、カカがACミランを去る時期が近づいているらしい。マンチェスターCの巨額オファーの時には、プレミア移籍を拒否したカカも、相手がレアル・マドリードだと悩んでいるらしい。スペイン移籍の背景には、実のところACミランの苦しい財政状況がある。ミランに限らず、セリエAの人気が低下したことで、イタリアのサッカークラブはどこも経営が苦しい。そこで、TV放映権料の増額を狙って、セリエAの独立を狙っている。このままでは、イタリアで破産に追い込まれるクラブが続出する危機に立たされていることを経営陣も自覚している。世界不況の真っ最中では、多額の資金を出してくれる有力スポンサーも集まらない現実もある。
 カカをスペインに放出すれば、100億円近い移籍金が手に入る。数百億円の負債を抱えるACミランとしては、のどから手が出る金額だろう。今シーズンはCL出場を逃し、ロナウジーニョやシェフチェンコの無駄な移籍で資金を消耗している。危機的な財政を立て直すには、カカの放出を容認するしかないということになる。2年前には、絶対的な輝きを放っていたカカも、今シーズンは目立った働きをしていない。チームもセリエA3位に終わっている。多額の移籍金を受け取れる時期は今しかないと首脳陣が考えても不思議ではなく、相手がレアル・マドリードならば遺恨も残らない。
 ACミランは、この数年間ほぼ同じメンバーで戦っていた。それにベッカムとロナウジーニョとシェフチェンコが加わったけれど、戦力的な補強にはならなかった。アンチェロッティ・サッカーは確かに錆びつき始めていた。それを打ち破るだけの戦略と選手育成法を持っていないのが苦しい。本来ならば、ユース世代が育っているはずなのに、若手の登場する機会は限られている。ベテランを偏重して、若手の育成が進まないことが、長期戦のリーグで勝ち抜けなかった理由のひとつになる。
 新たに就任するレオナルド監督がどのような戦略を示すかはわからない。それでも、ミランがブラジル式の攻撃サッカーに変貌することは間違いなく、中心選手のMFカカが離脱するとすれば痛い。さらに、ロナウジーニョやベッカムの処遇もはっきりしていない。新生ACミランを形成するには、新戦力の補強が欠かせない。カカが移籍して、ロナウジーニョの不調が続くとミランの来年度のサッカーは苦しくなる。とはいっても、財政的な危機に比較すれば、なんと言うことはないのかもしれない。 





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Last updated  2009.06.03 12:14:38
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