MATRIX7

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2009.06.08
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カテゴリ: モータースポーツ
 ロス・ブラウンの思想と設計とレース戦略が卓越していることが立証されたイスタンブールになった。前戦のモナコとまったく異なる状況のコースなのに、ジェンソン・バトンは強烈に速い。レッドブル以外のマシンがバトンの行く手をふさぐことはなかった。低速市街地コースのモナコと高速コーナーのトルコを両取りしたことで、マシンバランスの卓越していることがあらわになったといえる。ブラウンGPに課せられた唯一の課題は、スポンサー獲得だろう。それを阻害しているのが、F1未来の不確定という状況というのは皮肉になる。
 低予算を望むブラウンGPとしては、本来予算削減案に賛同する立場にある。資金不足のウィリアムズとフォースインディアは、すでにFIAと結託している。ロス・ブラウンがF1を継続したかったならば、無条件参加を申請する書類に署名するしかない。そうすれば、来年度以降のF1参戦が保障されるので、スポンサーも安心して契約できる。FOTAのメンバーはF1離脱を覚悟しているから、FOTAメンバーである限り、スポンサーを確保することが難しい。
 予算に限界のあるブラウンGPが最終戦までレースを継続できるかによって、優勝戦線が変化してくる。大物スポンサーを発掘するには、さらに勝ち続けなければならず、来年度以降の方針も明確にする必要がある。FIAとFOTAとの政治交渉は山場を迎えているはずなので、「6月12日」にすべてが明らかになる。FIAが予算制限方針を貫くと、FOTAはF1を離脱する覚悟を決めている。フェラーリとマクラーレンの存在しないF1が現実のものになる。
 ブラウンはフェラーリ育ちだから、「フェラーリのいないF1」に躊躇するのも無理はない。フェラーリとマクラーレンの消えたF1が観客や視聴率を集めることは難しい。世界でもっとも高収益を上げてきたスポーツF1は破綻に直面する。それがわかっているならば、むしろフェラーリと行動を共にするほうが賢いと考えても無理はない。といって、フェラーリが主導する「新レース」が成功するかどうかは、未知数だろう。いつもならば、積極的に裏工作に動き出すはずのバーニー・エクレストンが沈黙しているのも気になる。まあ、「6月12日」のFIA発表を静かに待つしかないのだが。





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Last updated  2009.06.10 09:21:02
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