MATRIX7

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2009.06.29
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カテゴリ: モータースポーツ
 FIAのモズレー会長とフェラーリのモンテゼモロ会長の喧嘩が再現している。これがFIAとFOTAの主導権争いに火をつけるのか、影響を与えないかは不透明だろう。和睦の条件に「モズレー辞任」が含まれているかどうかは、文書化されていないので定かではない。辞任するという口約束を守ることが重大事か、些細なことかは人による。FOTAにしてみれば、そんなことよりも重要な議題を解決しなくてはならない。
 3年間の契約期間中はF1を続けるしか選択肢はなく、その後、FOTAがどの方向に進むかは、まったく別の問題になってくる。FOTA8チームが最後まで団結を崩さなかったことは、ブリアトーレの政治力による貢献が大きい。フェラーリとトヨタは巨大化しすぎた組織の崩壊を恐れていた。それゆえに、予算制限が白紙に戻れば、F1に残留することにためらいはない。レッドブルは「フェラーリなしのF1」が機能しないことを察知していた。メルセデスとBMWは本社の赤字に悩まされている。FOTAの未来を見据えた計画を練れる人物は、事実上ブリアトーレしかいない。ブリアトーレの目標は、単なる予算制限の削除ではなく、F1の主導権をFIAからFOTAに取り戻すことにあることは間違いない。
 FOTAが分裂シリーズを設立すると、FIAは二軍F1を売り出すしかない。F1チームが離脱したのに、本家F1を名乗られるのは具合が悪い。ブリアトーレの秘策は、FIAの主導権とFOMの興業権を奪い取ることにある。FOTAがF1レースの規則などを自主的に決め、F1レースの世界開催を自主的に行い、莫大な利益を手にする構想になる。そんな壮大な話が可能なのだろうか。主導権をFIAから奪うには時間がかかるし、運営権をFOMから奪うにも権力闘争が必要になる。CVCは法外な金を要求するだろうし、FOTAの勢力拡大をモズレーが黙って見逃すわけがない。
 つまり、今回の妥協は表面的な解決であり、本質は何も変化していないことになる。モズレー会長が引退しても、FIAが主導権を握り、FOMが利益を独占している状況は続く。条件闘争で解決できる面もあるけれど、F1の本質を変えるには、FIAと手を切り、FOTAが独立するしかない。FIAの権力構造や1000億円の利益をどう分配するかに関与できない限り、FOTAの不満は解決できず、問題は解決しない。いずれ、F1の主導権争いに火がつくことになるだろう。 





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Last updated  2009.06.29 12:34:48
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