MATRIX7

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2009.08.23
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カテゴリ: モータースポーツ
 ガードレールに囲まれたバレンシア市街地コースでは、マシンの操縦性がタイムを左右する。そのタイムを変動させる要素は、ドライバーの能力とタイヤの使いこなしにある。マクラーレンはその両方をつかんだらしい。マシンのセットアップが決まったときのハミルトンを抑えることは難しい。限界に近いタイムを出すことができる。その代わり、凡ミスも連発する。この予選のように、集中力を維持できたときのハミルトンを越えることは、アロンソ以外に不可能だろう。そのアロンソはルノーの遅いマシンで我慢を強いられている。終盤は、ハミルトンの独走が続く展開になってくる。
 来年度の契約に不安を抱えるコバライネンが2位につけた。さすがに厳しい立場にあることを自覚しているらしい。マクラーレンが契約を狙っているのは、ロズベルグとクビサになる。どちらもコバライネンよりもわずかに速い。タイム差だけがマクラーレンの指定席を確保できる条件だとすれば、コバライネンは二人に勝つしかない。マクラーレンの技術力の高さは保障できたので、この3人によるシート争いは激化していく。
 バリチェロはあえて10キロのガソリン量を加えて、タイムアタックしている。マクラーレンの2台がピッとしている隙に、前に出る作戦を取る。スプリントの速さではマクラーレンに軍配が上がるけれど、ロングタイム勝負ならばブラウンにも可能性が生まれる。どのタイヤを使うかによって戦略が変動する。これだけ重いのに、3位のタイムを出したバリチェロにはチャンスがある。ブラウンGPのポテンシャルが戻っていることも間違いない。
 上昇気流のレッドブルと下降気流のブラウンの立場が逆転した。ロス・ブラウンはタイヤの温度管理が重要と語っている。ブリヂストンタイヤの温度を高く保てるとグリップを発揮でき、温度が下がるとタイムが落ちる。ハンガリーでは土日の気温が低下したので、ブラウンGPの戦闘力が低下してしまった。温度を高く保つセットアップを見つけられると上位に進出でき、まったく同じマシンでもタイムが大きく変動するのが今年のタイヤの特性になる。その謎を解明することはロス・ブラウンにも難関という。
 ベッテルがレッドブルと契約を延長している。レッドブルの戦闘力が絡んでくるので、どういう3年間になるかはわからない。ドライバーとしての素質では1位のベッテルも、マシン性能が伴わないと勝つことは難しい。フェラーリがベッテルに声をかけなかったことを考えると、アロンソを優先するのかもしれない。契約が自由になるクビサもフェラーリ候補にいるから、ワークスの指定席を手に入れることは本当に難しい。
 ルノーの新人グロージャンが才能を見せつけた。テストが禁止されてから、新人にとって地獄が始まっている。まったくドライブする機会がないのに、予選と本番を戦わねばならない。バレンシアのガードレールの続く市街地コースをクリアすることは苦痛だろう。フェラーリのバドエルが最下位に終わったことを見ても、厳しさを理解できる。初戦でQ2まで進出したグロージャンは来年の契約をものしたといえる。





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Last updated  2009.08.23 08:05:49
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