MATRIX7

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2009.08.31
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カテゴリ: サッカー
 複雑怪奇な移籍騒動の後に行われるミラノダービーほど注目を集める戦いはないだろう。財政問題解決のためにカカを放出したACミランと、同様にイブラヒモビッチとエトーを交換したインテルの戦略が問われてくる。シーズンに向けて、万全の補強を断行したのがインテルであり、補強せずに開幕を迎えたのがACミランになる。実力は互角といえども、補強の差は大きい。
 マウリーニョ監督の補強構想が面白い。セリエAのクラブは、どこも資金不足で大型補強は不可能とされていた。ところが、インテルはイブラヒモビッチをバルセロナに譲り、移籍金50億円とエトーを手に入れた。この資金を使って、MFスナイデルとDFルシオを獲得している。大物イブラヒモビッチ1枚と中堅3枚を交換したのだから、これほど効率のよい補強はないだろう。FWミリートとMFモンタをジェノアからもらい、最強のDFルシオをバイエルンから引っこ抜いた。 
 ACミランは補強に関して厳しい批判を受けている。カカの移籍金をすべて金庫に納めて、下り坂のロナウジーニョに中軸を任すことにしたからになる。この重圧をロナウジーニョが撥ね退けて、輝きを取り戻せるのか、それとも戦力不足に泣くかが不透明になっている。プラスはFWフランテール1枚だけというのが不可解だろう。インテルの厚みに比較すると攻撃力が弱い。長期間にわたって、補強や入れ替えがなかったことがミランの立場を苦しくしている。
 ミラノダービーの戦いは、4-0で終わった。インテルの圧勝が強く印象付けられている。エトー、ミリート、モッタ、スナイデル、ルシオの移籍組を先発させ、これにマイコン、サネッティ、スタンコビッチが加わる。スターではないけれど、実力者を並べるという構想は、チェルシー時代と同じになる。連携ができる段階ではないのに、モッタは鮮やかに1点目を決めて見せた。ミリートがPKを決めると、ワンツーからマイコンがゴールを叩き込む。最後はスタンコビッチが離れ業のロングシュートを放ってミランの守備陣を崩壊させた。
 インテルの補強は、金に任せてスター選手を集めたレアル・マドリードとマンチェスター・シティとは発想が異なる。組織を組んだときに効果を発揮する組み合わせを狙って、移籍選手を選んでいる。スナイデルに10番を背負わせて先発させるという考えが、その狙いを示している。不遇の運命を嘆いている名手を集めてしまうという発想は際立っている。とはいっても、連携が機能するには半年かかる。欧州CLまでに連携を熟成させられるかがインテルの運命を分ける。





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Last updated  2009.08.31 11:41:18
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