MATRIX7

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2009.09.01
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カテゴリ: モータースポーツ
 F1世界に重大疑惑事件が持ち上がった。FIAも調査を開始したことを認めているという。ルノーのブリアトーレ代表と前ドライバーのピケ・ジュニアは、解雇をめぐって激しく対立していた。ブリアトーレはチームの成績不振に焦っている。何といっても、ルノー本社には結果重視のゴーン社長が陣取っている。明日の運命がはっきりしないのは、ルノーF1チームというよりも、ブリアトーレそのものだろう。そこで、ポイントが取れないピケ・ジュニアを解雇して、ロマン・グロージャンを抜擢した。(ロマンはベルギーGPでバトンを巻き込むクラッシュを演じている)
 誇り高きブラジル人であるピケ・ジュニアは、ルノー追放処分に納得できなかった。父親がF1チャンピオンという血筋のせいかもしれない。ブラジルのTV局で不満や怒りを口にしたらしい。TV局の報道で、シンガポールGPでのクラッシュ疑惑が浮上した。これまでは、ピケ・ジュニアのミスで起きた事故とされてきた。ところが、これは意図的に仕組まれたクラッシュであり、それを指示したのがブリアトーレ代表という報道がなされて、FIAも放置できなくなった。もちろん、真相はピケ・ジュニアしか知らない。FIAが無線記録などを調査しても、関係者が真相を告白しないと事実かどうかを判断することは難しい。
 シンガポールの真相は、さほど重大ではないかもしれない。「クラッシュせよ」の指示が事実としても、ブリアトーレ代表とピケ・ジュニアをレース界から追放すれば済む。それよりも深刻なのは、解雇されたドライバーがチームの機密情報を暴露したことにある。F1世界の裏で何が行われ、何が仕組まれているかには、世界中の関心が強い。あらゆるマスコミがシンガポール疑惑事件に注目するのは、この一点にある。
 解雇されたドライバーやエンジニアは、企業秘密を封印するという紳士協定が過去にあった。予算削減案により、これから多くのエンジニアが解雇されていくだろう。来年度に参戦する3チームは低予算だから、元ワークス所属の高給エンジニアやドライバーを再雇用できない。つまり、行き場を失う人間が続出する。ピケ・ジュニアは、そういう声を訴えたかったのかもしれない。あるいは、単純にTV局に乗せられて、しゃべりすぎたのかもしれない。これほど裏のあるスポーツはどこにもないので、告白や懺悔する人間が続出すると、慌てふためく人間が続出してくる。
 ルノーは沈黙している。事件いついて、否定も、肯定もしていない。語るに足らない噂だと無視しているのかもしれない。しかし、FIAの調査が始まると、いずれ真実が明るみに出る。なぜピケ・ジュニアは都合よくクラッシュしたのか。ブリアトーレ代表は策略を仕掛けるほど追い詰められていたのか。ルノー・チームはどうして口封じをしなかったのか。シンガポール優勝の真相を暴露する危険があるのに、ピケジュニアを無慈悲に解雇した理由は何なのか。それとも、架空の作り話なのか。考えるべきことはたくさんある。





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Last updated  2009.09.03 10:11:08
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