MATRIX7

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2010.07.29
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カテゴリ: モータースポーツ
 メキシコ湾の海底油田リグが爆発炎上してから、BPは環境対策に莫大な資金を投入させられた。わずか3カ月程度で軽く2兆円を超え、優良企業だったBPを地獄に引きづり込んでいる。いくら資金に余裕のある石油企業でも、2兆円以上の損失を出すと、資金繰りが厳しくなる。使われているのは、石油回収費用や環境対策費や漁業の休業保証金などになる。一つ一つはわずかな額でも、合計すると2兆円を超えるのが石油事故の恐ろしいところだろう。もちろん、これで終わりではなく、さらに数カ月損失は続くから、いったい何兆円の現金が消耗するかさえもわからない。
 BPは資金を確保するために、世界中の石油施設を売り急いでいる。保有しておけば、将来にわたって石油が出てくる油田も、二束三文で売り払わないと資金が足らなくなる。といって、BPの基幹油田は売り払うわけにもいかず、アメリカ政府は厳しい対応に出ているから、補償金を支払わないわけにもいかない。世界有数の石油企業BPも、メキシコ湾騒動が終わるころには、世界企業の枠から外れて、小さな勢力に転落させられてしまう。
 こうなった原因ははっきりしている。海底1600メートルで石油を採掘する権利だけを強欲に欲しがり、採掘する技術開発をなおざりにしてきたことに原因がある。石油会社は数々の石油利権を保有しているけれど、ほとんどは政治がらみのものになる。無名の企業に海底を採掘する権利を与える政府はない。実績と技術を優先して採掘権を与えると、そこには石油メジャーが並んでしまう。
 海底石油の採掘技術を持つ企業は政治力がないから、メジャーの下請けに入るしかない。石油メジャーが海底石油の採掘技術を持つわけではなく、専門メーカーに採掘を委託することになる。専門メーカーは石油リグを設計し、建造してメキシコ湾まで牽引する。最先端の採掘技術が詰まった石油リグは、企業秘密の塊であり、外部の人間が技術を審査することなどできない。
 BPは採掘会社に丸投げして、利益だけをむさぼろうとした。1600メートルの深海で何が起きているかなど探ることもできない。採掘現場はロボット操作で行われるから、設計図通りに施工されているかなどは、誰も知らない。石油噴出孔にはふたが付いていて、万が一の時には閉鎖される設計になってても、現実には石油があふれ出てくる。やっと石油の流出を止めた時には、信じがたいほどの原油が海底を汚染させている。これらの汚染物質を除去する費用は天文学的になってくる。海底石油を採掘する企業など地球から消えると叫ばれるのは、至極もっともなことだろうな。





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Last updated  2010.07.29 18:16:24
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