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2004.03.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
国破れて山河在り

時に感じては花にも涙を濺ぎ
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
烽火三月に連なり
家書万金に抵る
白頭掻けば更に短かく
渾て簪に勝えざらんと欲す

♪♪♪♪♪♪♪♪♪


荒廃した城にも、春が訪れたのに、心浮き立つざわめきはなく草木がそこに生い茂る。
せっかく咲いた花を見ても、心躍るどころか涙があふれ、春を知らせに来てくれる、小鳥のさえずりにさえも驚くほど、警戒心が心に根付いてしまったもようだ。
戦は三か月という期間続き、家族からの手紙はなかなか届かないので、万金にも値するほど、嬉しく思う。。。
つらい経験の故、すっかり白髪になった頭髪は、もはやかんざしさえも飾れないほど短くなってしまった。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

意外でした?私もたまにはこういったことも、ふと思い出すのです。。。

正直言って、漢文は全く得意ではなかった私。
唯一覚えているのが、唐の詩人である杜甫(とほ)のこの作品です。(もちろんパーフェクトには覚えていませんが)
教科書の挿絵が水墨の山水画風だった(と思う)。漢文の雰囲気とその絵があいまって、情景を思い浮かべることは難しくなかったのです。それが、今日に至るまで、記憶に残っていた理由なんでしょうね。

荒廃した都と、あるがままの自然の山河の、悲しいほどに美しい対比が、ロマンティストな高校生であった私の心に響いたのでした。

そして、今。なぜこの漢文を思い出したのかというと、目の前にある春を満喫できる幸せをかんじてはいるけれど、世界のすべてのひとのうち、いったいどれだけのひとが、同じように春を感じることができるのだろう、と思ったからです。


そこにも美しい春はくるはずだった。
くるはずだった春を、肌で、心で感じる日はいつ訪れるのだろう?

春という美しい季節ほど、ときに残酷な現実を浮き彫りにするのかもしれません。

世界中の人々が一人残らず、春の喜びを感じる日、一日も早く来て欲しいと思います。





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Last updated  2004.03.29 17:59:32
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