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2003.12.21
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カテゴリ: 映画
『ラストオブサムライ』を観ましたぜ。


よくできていました。おすぎが言っていたことがよくわかりました。ストーリーも単調でありきたりだし、これといって魅力的なキャラクターが出てくるわけでもない。トム・クルーズがこれまでに作ってきたような“俺様”映画でもない。(ほんと、びっくりするほど控えめ。渡辺謙が主演か?と思ったほど)
それでいて2時間半を超える尺の長さを感じさせない展開の上手さとちょっとした見せ場のはさみ加減の絶妙さ。丁寧な作り込み。台詞も、英語・日本語共に役者がきちんと自分のことばにしようと努力の跡が見られましたね。決して咀嚼しきっていたわけではないけれど。ちょっとした場面で『?』と思うことがあったりもしたけれど、まあ見逃してやろうかと思える。トム嫌いのあたしにとっても、トムがあんまり前面に出ていなかった点で合格。
サムライスピリットというと今の日本人には面映いところもあって、終始ちょっと腰が浮き気味だったけど、昔の日本人の良くも悪くも筋の通った力強さを感じましたね。
なんといっても特筆すべきはやっぱりゴールデングローブ賞ノミネート俳優の眼力。
あのギョロ目がカッと見開かれたり、切なげに潤んだり微笑んだりと、とにかく目の演技が凄い。今思い出せるのはKenWatanabeの目ん玉だけだもん。あれほど存在感のある目をもった俳優はなかなかいないと思うね。ジャック・ニコルソンぐらいか。だってアップじゃないんだよ。でも目が脳裡に焼きつくんだよ。凄いじゃないですか。死ぬときだって、顔中血と泥にまみれて真っ黒なのに目だけは澄んでいるんだよ。きれいに。それだけでぐっとくるじゃないですか。いやぁ、アカデミー賞にもノミネートされて欲しいなぁ。

アメリカでも評判がいいというのがわかるような気がする。アメリカ人って好きでしょう、実は。大義名分とか、勇気とか忠誠心とか誠実とか名誉とか、それこそ大好きなお題だもんね。彼らは信仰の中でそういったものを知り、宗教の教義によって身につけていく。日本人は普段の生活にそれがある。その根源にあるものはサムライスピリットだと、そう思っているから、そこに格別の憧れを持つんだろうね。そして「スバラシイ!」とか叫びながら泣くんだろうな。
『ギャングオブニューヨーク』と『ラストモヒカン』を思い出しました。構図は微妙に違うけど、一つの時代の終わりと次の時代の始まり、男同士の絆、滅び行くものの悲しみ、同じ民族の闘いの虚しさ、敬意...そういったものが壮大な画面の中に描かれている点で、ふとこの二つを思い出したのかもしれない。あたしとしてはやっぱ、ダニエル・デイ・ルイスに一票!って感じですけど。あの走る姿の美しさに勝るものはありまっしぇん!






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Last updated  2005.04.14 05:48:05
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