PR
Category
Free Space
Freepage List
Shopping List
ボールルームダンスのレッスンでは、
ホールドを作りましょう
スイングを出しましょう
ライズ&フォールを使いましょう
リードを伝えましょう
といった指導を受けることが少なくありません。
しかし、これらは本当に技術なのでしょうか。
私は長年ボールルームダンスに携わる中で、これらは技術そのものではなく「結果」であると考えるようになりました。
本当に重要なのは、その結果を生み出す原理原則です。
ボールルームダンスは大きく3つの要素で構成されます。
ホールドはダンスの土台です。
特に上級者ほど左サイドが安定し、相手との関係性が明確になります。
しかしホールドは単なる形ではありません。
全身が緩み、呼吸ができている状態でなければ、本来のホールドは成立しません。
多くの人は「移動しよう」と考えて踊ります。
しかし本質は逆です。
まず身体を動かします。
その結果として移動が起こります。
私が考える原理原則は、
「移動せずに身体を動かす」
という意識です。
これにより立体的な動きが生まれ、相手を引っ張ったり押したりする必要がなくなります。
音楽は単なるカウントではありません。
ワルツなら3拍子。
スローフォックストロットなら4拍子。
強拍と弱拍の違いを身体で表現することが重要です。
ワルツの場合、1拍目の強拍を横方向へのシェイプ変化として表現することで、音楽との一体感が生まれます。
私は呼吸こそが最も重要な技術であると考えています。
呼吸ができる。
↓
力が抜ける。
↓
身体全体が緩む。
↓
膝が自然に緩む。
↓
バランスが安定する。
↓
素早く動ける。
↓
相手を守れる。
↓
表現が豊かになる。
この流れが成立します。
多くの場合、フィガーやルーティンを先に学びます。
しかし本来は呼吸が先です。
呼吸ができなければ身体は緊張し、本来持っている能力を十分に発揮することができません。
一般的には、
「男性がリードし、女性がフォローする」
と説明されます。
しかし実際にはそれほど単純ではありません。
リードとは、双方が正しく踊った結果として生まれる現象です。
例えば女性のコネクションが正しい位置になければ、男性がどれだけリードしても成立しません。
つまり、
リードは原因ではなく結果なのです。
男性だけが作るものでもありません。
女性だけが受け取るものでもありません。
双方が正しく踊ることで初めて良いリードが生まれます。
ボールルームダンスでは常に男女の入れ替わりが発生します。
ここで重要なのは、
「ぶつからないように踊る」
ではなく、
「ぶつかるように踊る」
という考え方です。
もちろん実際に衝突するわけではありません。
女性が前進するとき、男性に向かって真っ直ぐ前進する意識を持ちます。
すると男女の入れ替わりが短時間で完了します。
その結果、
移動が大きくなる
スイングが大きくなる
次の表現までの時間が生まれる
表現の自由度が増える
という効果が得られます。
女性は真っ直ぐ前進する。
男性はそのエネルギーを受け取る。
これによって自然な入れ替わりが実現します。
初心者は回転しようとして回転します。
しかし上級者は違います。
前進と後退のエネルギー交換が起こる。
その結果として回転が生まれます。
つまり、
回転を作るのではなく、
回転が発生する条件を作るのです。
前進と後退。
入れ替わり。
空間の共有。
これらが成立した結果として回転運動が現れます。
ワルツやスローフォックストロットはスイングダンスです。
ここでは位置エネルギーが大きな役割を果たします。
身体の高さが変化することで位置エネルギーが生まれます。
そのエネルギーが運動エネルギーへ変換されます。
極端に言えば、高さを変えるだけで片足回転も可能になります。
上級者ほど、
高さを使う
重力を利用する
エネルギー変換を利用する
ことができます。
その結果、
速く動いているのに余裕がある踊りになります。
多くの人は、
技術=フィガー
技術=ルーティン
技術=知識
だと考えています。
しかし私は違うと考えます。
技術とは、
呼吸
脱力
柔軟性
柔らかさ
バランス
瞬発力
身体を安全に使う能力
です。
そしてその結果として、
スイング
ライズ&フォール
回転
音楽表現
が生まれます。
ボールルームダンスは単なるステップの集合ではありません。
呼吸によって身体を緩め、
重力や位置エネルギーを利用し、
相手とエネルギーを交換しながら踊る身体表現です。
健康的に身体を使うこと。
それこそが本当の技術です。
技術を追い求めるのではなく、まず身体を整える。
その結果として、美しいボールルームダンスが自然に生まれるのではないでしょうか。
Keyword Search
Calendar
Shopping List