アカプルコ沖に漂って2日目
今日は、最後の寄港地マンサニージョに寄港して「コリマ州の自然保護活動を学ぶと」いうツアーに参加しているはずである。しかし、まだ船は洋上を漂っている。大きなうねりが船を揺らし、まるで大きなゆりかごに乗っているみたいだ。
6階レストラン前にはハリケーン情報が張り出されている。それによると、ハリケーン(Hurricane)「ジョバ」は12日にはマンサニージョを通過するようである。
「ハリケーンと熱帯性低気圧」
(続いて、熱帯性低気圧(Tropical Storm)「アーウィン」が13日頃に接近してくるようだ)
7月19日の横浜出港直後には、太平洋西の端の相模湾で台風6号を避けるために漂泊した。そして今は、太平洋の東の端のアカプルコ沖でハリケーンを避けるために漂泊している。
波の状態も穏やかなので船の揺れはそう大きくはないが、航行しているときの揺れよりも平衡感覚への影響は大きいようだ。船酔いにはならないが、この状態は船から釣りをしているとき船が走っているときには酔わないが船を泊めて釣り始めると船酔いが始まるのと似ている。
今日は、なんとなく気分も乗らない。部屋の中で本を読んだり、音楽を聴いたりしていると、もうマンサニージョへの寄港はもうどうでもいいようになった。デッキに出る元気も出ない。だから今日の写真は船内の写真だけである。
「今日の本船の位置」
(昨日の位置からまったく移動していない)
船内のショップにお土産品のカタログがある。しかし、よく見ると、ヨーロッパ諸国の土産の小物などにベトナム製や中国製があったりして、現在の世界経済の動きが見られて面白い。チョコレートやクッキーなども、パッケージは各国のものになっているが、チョコレートはベルギー製が多く、クッキーにはデンマーク製が多いようである。
「お土産カタログ」
(寄港地もあと1つを残すのみとなり、船内ショップには宅配土産のカタログが貼ってある)
土産も国際化が進んでいる。多分、今まで寄港地で買ったお土産にも、中国製や東南アジア製品が含まれているのではないかと思われる。
お土産と言えば、それぞれの国独自の民芸品などが一番記念になると思う、特に中南米においては、先住民の人の店から、先住民の人が作っているものを買いたいと思う。しかし、ツアーの中での限られた時間の中では思うに任せない。
それでも、21の寄港地が終わった今では、それなりに小物が船室の中を飾っている。帰ったら、専用の棚を作らなければ収納場所に困ることになるだろう。
「今日のメニュー」
(人参の白和え、山吹漬け、けんちん汁、ミックスフライ、デザートはアイスクリーム)
これだけ揺れている船内でも、キッチンやレストランのスタッフは作業をしている。今は食べることだけが生活の変化となっているが、スタッフの苦労に感謝して食べなければならない。
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