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ラテンアメリカの道路事情
今年は下馬評が高かったのにノーベル文学賞を逃した村上春樹。12年前に単行本として発行された旅行エッセイ「辺境・近境」(新潮文庫:2000年)に次のような文章がある。
犯罪なんかよりもっと現実的に僕らがメキシコで悩まされたのはトペ(TOPE)である。
トペというのは、人家に近いところで車のスピードを落とさせるために道路に作られた隆
起物で、英語でいえばBUMPだ。とにかく国中いたるところにこれがある。
全く同じことを、昨年のボリビアへの旅で感じた。トペの高さは10cm以内だろうが、スピードを落とさないと車の底をしたたかぶつける結果になる。
旅行中によく乗せてもらった従兄弟の車は大型の四駆だから腹を打つことはないだろうが、車へのダメージを避けるため、トペがあると20km/hぐらいに速度を落としていた。
「サンタクルスに向かう舗装道

(80km/h以上で走れるのだが...。 ボリビア多民族国で 2011年11月14日 撮影)
トペの前には「この先トペがありますよ」という看板が立っているのだが、中にはその
トペ標識のないトペもあって(あるいはトペのない標識もあって)、すごく紛らわしい。1
日のうちにそういうトペを二百も三百も乗り越えるわけだから、もう見るのもいやになっ
てくる。
「辺境・近境」(新潮文庫:2000年)
「トペの表示」

(上の写真にトペの表示が写っていたが、肝心のトペの写真は撮ってなかった)
このトペの存在は、エネルギーの無駄な消費につながっていると思う。トペがあるたびに車は減速と加速を繰り返すのだから。
トペが無いと市街地でもぶっ飛ばすドライバーがいて、交通事故が多発するのだろう。中南米諸国の運転マナーの向上はいつになったら実現するのだろうか。
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