雨の中の石垣島ツーリング
9時半過ぎにレンタルバイク店に行く。予約していたスカイウェイブは出ているということでホンダのフォルツァになった。走行距離6万キロ、かなり走り込んでいるバイクだ。
まず島の西側の観光スポット川平(かびら)湾をめざす。予報では午後の降水確率は50%である。どんよりと曇った空の下、左手に海を見ながら走り約45分で川平湾に着く。空の色とは対照的に海は透き通ったうす水色。海底の砂が白いためだろうか、本当に美しい海だ。
「冬の川平湾」
(シーズンオフというのにグラスボートに乗る人たちもいる)
川平湾を出て、左手にきれいな海を見ながら北上する。午後1時過ぎ、とうとう降り出した。石垣島最北端の平久保崎灯台に着いたときは風も結構強くなっていた。しかし、こんな天気でも最北端となると観光客が多いのだなと思ったら、それは高校生の修学旅行の一団だった。
女子高生に話しかけると、奈良県から2泊3日の予定で来たという。1日目の今日から雨で残念です言っていた。明日は自由行動で竹富島や黒島あたりに行くそうだ。オフシーズンのこの季節に来てくれる修学旅行生は、石垣島にとってはありがたいお客さんだろう。
平久保崎を出て小雨の中を南下する。途中で雨宿りを兼ねてサビチ鍾乳洞を見学する。内部は結構広く、大きな鍾乳石がぶら下がっている。約200mほど歩くと洞窟は狭くなり腰をかがめて穴をくぐる。すると、何と目の前に海が広がっていた。
「海に出ることができる鍾乳洞」
(薄暗い照明の下で洞内を歩いたあとで見る、大きく広がる綺麗な海はとても新鮮だ)
石垣市内に入り、司馬遼太郎も訪ねた古い民家(宮良殿内=みやらどんち)を見学する。大正9年生まれという第19代の当主は話好きな人だった。司馬遼太郎が1974年に来島したとき、ここで説明をされた宮良当智さんはこの方のお父さんだそうだ。
司馬遼太郎は自分より2歳ほど若く、満州で戦車隊にいたそうだが、自分も北支にいたから(司馬が訪れたとき)自分がいたら話も合ったろうと残念そうに言われた。竹富島の民家でもよく見た家の前にある塀のことを訊いた。すると「ヒンプンといい屏風のことをそう言います。夏の暑いとき家を開け放つから目隠しのためですな」と屈託なく話された。
「ヒンプンのある古い民家」
(修学旅行の高校生も来ていたが、当主の長話にあっけにとられ早々に退散していた)
石垣市内の繁華街近くで昨日に続いて昼食兼夕食にする。2食分だと思って今日も贅沢に、石垣牛の焼き肉定食。島の北部には牧場が多かったが、石垣牛はブランド牛になっている。
17時30分にレンタルバイク店に帰着。本日の走行距離は124.5kmで、使ったガソリンは4.42リットル(離島のガソリンはやはり高くて1リットル155円)だった。
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