山と海、日本列島の縮図伊豆半島
当初は伊豆半島を1日で廻る予定だった。ところが、伊豆入り(昨日)が日曜であることや炎天が続くことを考慮して予定を変更した。今夜も、昨夜チェックインした修善寺温泉の宿に連泊する。荷物はカメラだけとし、10時ごろサイドケース1個つけただけの身軽なZR7-Sで出発する。
最初に浄蓮の滝を見物する。ここは道路わきの駐車場から5分ほど降りると滝壺に行ける。そのため人気スポットとなっている。ただいただけないのは、滝つぼ下の流れが鮎の釣り堀となっていることだ。金を払って釣り竿を持った人しか滝の流れに近づけない。
「浄蓮の滝」
(日本の滝100選、高さ大きさともにコンパクトな滝)
鮎はほとんど釣れていないようだった。自然の流れのなかに釣り堀とは自然破壊ではないだろうか。滝の駐車場を出て天城峠に登っていく。すぐに天城古道の入り口にさしかかった。
「天城古道への入り口」
(石組みの天城隧道(トンネル)はこの古道を登ったところにある)
古道はダートになっていた。ちょっと走りかけたがすぐにやめた。オフロードバイクならいいが、こんなロードバイクでは危険きわまりない。こんな道はやはりトレッキングにふさわしい。
国道414号線にもどり、峠をこえて河津町に降りていく。ここからさらに南下したところに下田港があった。浦賀と同様、ここ下田は幕末時は外交の窓口だった。ここにもペリー記念碑があった。浦賀に上陸した次の年、1854年にペリーはこの地に上陸している。
「下田港の観光船は黒船」
(下田港は、古くから漁業の基地としての歴史を持っているが、幕末には外交の舞台となった)
下田にもペリーの上陸を記念するペリー像があった。ペリーが下田に上陸したのは浦賀上陸の翌年1854年、今から160年前のことである。下田には、アメリカの領事(のち公使)としてハリスが1856年に着任しているが、ハリスに関する遺跡やスポットはあまり目立たない。
14時すぎに下田を出て半島最南端の石廊崎に向かう。石廊崎に着いて駐車場の人に訊くと、最南端へは歩いて20分ほどかかるという。そこで、あきらめてバイクを走らせていると、小さな駐車場があった。そこにバイクを停めて、道路脇からちょっと登るろ眺めの良い展望所があった。
「石廊崎(いろうざき)」
(この付近は切り立ったリアス海岸になっている)
そのあと、伊豆半島の西海岸を一路北上する。伊豆半島はリアス海岸地形が多いが、砂浜も点在している。午後3時を過ぎているが、砂浜にはまだ海水浴をしている人たちがいた。
「夕方になっても輝いている伊豆の海」
(伊豆地方ではゆうすげが有名だが、これはユウスゲと同じ百合の仲間だがユウスゲではない)
西伊豆の海岸線からは駿河湾越しに富士山が見えるスポットがある。期待しながら走ったが、西の空は雲におおわれ富士山の姿は見えなかった。半島の西半分を南北に往復して修善寺温泉の宿に戻ってきたのは17時40分だった。伊豆半島の大きさを実感した一日だった。
本日の走行は164.3km。
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