東西にひたすら長い島根県
朝起きに弱いから、1人旅の朝は遅い。昨夜は雨に濡れたジャケットやジーンズを乾燥機にかけたので荷物のパッキングにも時間がかかった。9時半過ぎになってようやく出発した。
大河ドラマ「花燃ゆ」で今燃えている萩であるが自分はもう何回も来ている。ホテルを出てまっすぐ国道191線を東に向かって走った。しかし、10kmほど走ったところで、大河ドラマ館だけは立ち寄ってみるか思ってUターンした。まったくもって優柔不断な一人旅である。
「旧明倫小学校体育館」
(長州藩の藩校明倫館の跡地にあった明倫小学校の体育館が「大河ドラマ館」になっていた)
萩市立明倫小学校の敷地内には水練池や武道場など藩校明倫館の遺構があった。しかし、昭和初期の建築だった校舎は老朽化し、今年度から明倫小学校は隣接の高校跡地に新築して移転していた。「大河ドラマ館」はその明倫小学校の旧体育館を利用していた。
体育館内には「花燃ゆ」についてのパネルやセットの模型などがあった。予想通り内容は大したことはなかったが、まだ10時半過ぎというのに団体旅行の観光バスが何台か来ていた。
「萩の反射炉跡」
(煙突部は高さ約10m、現存する反射炉遺構は伊豆の国市の韮山反射炉とここの2ヶ所だけ)
この萩の反射炉跡は萩の市街地から数分の、国道191号線沿いにあるが、これまで実際に立ち寄ったことがなかった。佐賀藩の反射炉を参考に1856年に製作されたが実用には至らなかったといわれる。公園の桜は散り果てていたが、長州藩の近代化への意欲が感じられる遺構だ。
萩反射炉跡を12時過ぎに出て、日本海を見ながら約1時間走って島根県益田市に入った。市内中心部のスタンドでこの旅で初めての給油をする。15.46リッターの給油で2,133円だから、リッター単価は138円である。数県をまたぐツーリングでは、リッター10円ほどの違いはよくある。
益田市で国道191号線から国道9号線に乗り換える。14時すぎに浜田市の道の駅でラーメンで昼食とする。曇り空だが雨の心配はないようだ。15時40分すぎには江津市に入り、風力発電の風車が立ち並ぶ眺めのよい場所で小休止とする。
「雲が低く風が強い」
(右手前方が世界遺産石見銀山のようだ、今回は時間がないので立ち寄らない)
16時を過ぎたころから寒さがつのってきた。しかし、国道9号線は車が少なく、ときには部分開通している山陰自動車道の無料区間も走るので走行距離は稼げる。17時を過ぎたころ、国道9号線と出雲大社へ向かう国道431号線との分岐が迫ってきた。
「人影も少ない拝殿」
(9号線から走ること約8km。過去2回来ているが久しぶりだったので立ち寄ってみた)
「拝殿の横を退勤中」
(いいカットが撮れたと思ってカメラをしまったら、直後に赤い袴の巫女さん2人が通った)
出雲大社を出てしばらく走ると左岸には宍道湖が広がっているはずだが、すでに日が暮れて湖面は暗く沈んでいる。19時20分、今日の宿である玉造温泉の古びた温泉旅館に到着した。
今日は午後から国道9号線をひたすら東に走ったが、まだここ玉造温泉も島根県松江市だ。行き交う車もほとんどが島根ナンバー。島根県は本当に東西に長い県である。
本日の走行距離は263.6km。
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