☆しげまる日記☆

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しげ まる

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しげ まる @ わかるっしょ~! 背中に雰囲気がある人って、いいな、と思…
ふじっこ@ わかる~ 背中っていいよね。 わかりますよ~☆
2009.10.19
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カテゴリ: つぶやき
今日は、ちょっと長い日記になりそう・・・

今年、教員採用試験を受けた。
一次試験に合格することができ、その勢いで二次も!と毎日、試験対策に明け暮れた。
朝一番に走って、柔軟体操して、バスケットボールやバレーボールの練習、マットの練習、ピアノの練習をして、歌を歌って、面接の練習をして・・・
毎日、そんな繰り返し。
体重なんて、一か月で3kgくらい落ちた。
・・・教採ダイエット!?なんて冗談交じりに話したくらい。
でも、不思議と食欲が落ちたりすることもなく、毎日が楽しくて、いい感じで二次試験の日を迎えた。

面接の練習もばっちりだったし、体育は苦手だけど、やれるだけやった。


そう思って、試験の日、一日を過ごした。
手ごたえも、十分。
変な話、きっと大丈夫だ!って思っていた。

でも、一日、二日、と経って、試験の日を冷静に振り返ることができるようになって、いろいろと、問題点も見えてきた。
・・・もしかしたら、落ちるかもしれない。。。

大丈夫!・・・だめかも・・・大丈夫!!・・・だめだろうな~

毎日、そんな思いの波が行ったり来たり。
合格発表までの一か月半の時間は、とても長かった。
けれど、その日まで、何もせずに過ごすわけにもいかない。
私には、修了がかかっている。
思いの波に、さらわれそうになりながら、研究も進めていた。


心ここにあらず、な日が何日か続いた。

大丈夫。だめかも。の波は、日増しに大きくなり、窓の外を眺めてはため息をつき、叫びたい衝動に突き動かされていた。・・叫ばなかったけど。

いざ、合格発表。
震えた手に命令を下して、教育委員会のHPを開く。
・・・




そこに受験番号は、なかった。

あ~、ないや。やっぱり。

意外にも、冷静な自分がいた。少し、納得している部分もあった。
きっと、どこか足りなかったんだろう。仕方無い、と。

ただ、家族に結果の報告をした、その電話は、涙を連れてきた。
あぁ、やっぱり私、悔しいんだ。
頬を伝う涙を感じながら、今は、誰も見てないから、めいいっぱい泣いとけ、と自分に言った。
かっこつけの私は、きっとみんなの前では泣かないし、笑顔を消さないと思うから、今しか、泣くときはないと思った。

翌日、教育委員会から結果の通知が郵送で送られてきた。
この封書の中には、具体的な試験の評価も書かれている。

封を開け、通知に目を通す。

怒りだった。
その時、私の心にあったのは、怒りだけだった。
腹が、たった。

評価は、信じられないくらい、低かった。
総合評価「厳しい」
「あと一歩」でも「努力が必要」でもなく、「厳しい」
「厳しい」というその文字は、教育委員会に代わって「教師になるな」と言っている気がした。

なんだよ、それ。厳しいってなんだよ。

合格には、今の私じゃ、程遠いって意味だってことくらい、分かる。
でも、厳しいって言葉からは、教師そのものになることを否定されてしまったような気がして、腹がたった。
一度きりのたった20分の面接で、私の何がわかるんだ!!!!と。

それから毎日、腹が立って、腹が立って仕方無かった。
不合格だったことだけじゃなくて、日常のあらゆるもの、あらゆることに腹が立って、心は穏やかじゃなかった。
ただ、腹を立てた直後は、そんな自分だから落ちたんだ、ってもう一人の自分が責めてくるから、とことん落ち込んだ。
今度は、腹が立つ、自分を責める、落ち込む、の負のループに迷い込んだ。

落ち込むだけ落ち込んだ後、「教師を目指すの、やめよっか」誰かが心のどこかでつぶやいた。
その声は、どんどん大きくなって、いつしか私の口から飛び出した。
もちろん、その声を全力で否定しようとする自分もいる。
でも、その自分は、その声を止めるほどの強さを、もう持っていなかった。

「やめようと思う」
自分に言い、親に言い、親友に言い、仲間に言った。
みんな、止めようとした。
親は「そっか、自分で決めたことなら、それでもいいと思うよ」と言った。

ただ、どの言葉も、私を教師をあきらめさせることも、あきらめさせないこともできなかった。
私は、混沌の中にいた。



一週間くらい、過ぎただろうか。
去年の修了生で、とても仲良くしていた現役の小学校教師の人から、手紙と荷物が届いた。
思わず、電話をかけた。
お礼なら、メールで言うこともできたのに、私は電話をかけていた。
いつもメールでしかやりとりしない私は、初めて彼女に電話をかけた。

どれくらい話したろうか。
教採の話を避けるように、修論のこと、院生仲間のこと、先生方のこと、彼女の仕事のこと、恋バナ、いろいろ話をした。
教採の話を切り出したのは、どちらだったかな。
彼女が「残念だったね。教育委員会の人は、見る目、なかったね。」と言ってくれた。
みんな、同じこというよ、とひねくれ者の私が、心の中でつぶやいた。
でも、彼女はそれだけで終わらなかった。
「でもね、しげちゃん。“先生”を決めるのは、子どもたちだから。子どもたちにとって、目の前にいるその人が“先生”だから。教育委員会の人が認めなくても、子どもたちが認めてくれたら、もうそれは立派な“先生”なんだよ。しげちゃんは、きっと大丈夫だよ。」

霧が晴れるように、私の混沌が消えていくような気がした。
「先生を決めるのは、子どもたち」
その言葉が、私に道を見つけさせてくれた気がした。
先生をやってみよう。やめるかやめないかを決めるのは、それからでも遅くない。
そう思った。
そう、思った瞬間、「実は・・・」と教師を目指すのをやめようと思っていたことを話した。
彼女は、一瞬だまって、でも、こう続けた。
「それも、いいんじゃないかな。一般企業に勤める経験も、教師の大事な資源だよね。世界が広くなるし。教師、教師、してない先生って貴重だし、しげちゃんの歳なら企業に勤めてからでも戻ってこれるし。そう思うなら、せっかくだし、就職活動してみたら?」

なんていうか、私が、彼女に電話した意味がわかった気がした。
彼女は、いつも人と違うことを言ってくれる。
親とは違った立場から、教師を目指すことを最善と考える人とは違う角度から、研究のことしか考えてこなかった人とは違った目線から、ものを言ってくれる。
全力で背中を押すのではなく、前から手を引っ張るのではなく、軽く、肩をポンと叩くように、私を前進させてくれた。

彼女の言葉と、彼女が送ってくれた甘いかりんとうが、私に元気を取り戻させてくれた。
その元気は、今まで、落ち込んだときに、腹が立った時に、迷っていた時に、周りの人がかけてくれた言葉にも力を与えた。
そして、ありがとうの気持ちを思い出させてくれた。

もう一度、頑張ってみよう。もう少し、教師を目指そう。


そう思ったら、研究の方も、何か見えた気がした。
明日は、修士論文の中間発表会。
今朝まで、発表資料の作成に追われていた。
ほとんど寝ていない。
でも、彼女との電話から、資料を書き進める手の動きが格段に速くなった。
今の私にできる、全力の資料ができたと思う。
あしたも、きっといい発表ができると思うし、先生方からの指導を真っすぐに受け止められると思う。

まず、私にできることは、いい論文を書き上げること。
そして、現場をめざすこと。
子どもたちの前に立ったら、笑顔でいること。

頑張ろう。
できる限り、頑張ろう。


しげまる、立ち直りました!!!











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Last updated  2009.10.19 21:42:24
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