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2004.04.27
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○ 賢治のこんな詩を読んでいると、知らずに涙がこぼれてくる。

○ 曠原淑女

  日ざしがほのかに降ってくれば
  またうらぶれの風も吹く
  にわとこやぶのうしろから
  二人のおんながのぼって来る
  けらを着粗い縄をまとい
  萱草の花のようにわらいながら

  その蓋のついた小さな手桶は
  今日ははたけへの水を入れて来たのだ
  今日でない日は青いつるつるのじゅん菜を入れ
  欠けた朱塗の椀をうかべて
  朝の爽やかなうちに町へ売りにも来たりする
  鍬を二挺ただしくけらにしばりつけているので
  曠原の淑女よ
  あなたがたウクライナの
  舞手のように見える

  ---風よたのしいおまえのことばを
     もっとはっきり


○ あの時代の、おそらく恐ろしく貧しいであろう農家の女性たちをこんなに優しく歌えるなんて、ああ、賢治には普通の人には見えない本当のものを見る力が備わっていたのだろう。





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最終更新日  2004.04.27 23:45:43
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