ほぼ日刊三浦タカヒロ。

「有機に感動の夏。」


 畑では、枝豆の白い花が咲きそろい、これから莢がぷっくりとふくらんできます。
お盆が近付き、「ずんだ」の季節。
これから9月中旬くらいまでの旬に合わせて、枝豆をもぐところからはじめるずんだもちづくりワークショップを、自宅にて何度か開催していく予定をたてています。
 田んぼでは、畦草刈りをしながらザリガニ穴を補修したり、雑草対策に田んぼの手押し除草をしたりと待ったなしの作業が続きます。
畦でヘビとカモの卵を見つけたり、水路のたまりでメダカなどの小魚各種を見つけてみたり。腰をのばしながら遠くのサギや、葦原で鳴くヨシキリの声を聞いたりと、ときどきの仕事の合間で田んぼの生き物をさがしています。
今年は国連が宣言する「国際コメ年」。
 この夏、JAS有機稲作のNPO認定機関のお手伝いで、県内の有機農業の田んぼや保管倉庫などを見て聞いてまわる機会をいただいています。
 有機農業の生産農家は、薬剤や資材の管理証明、そして農作業の詳細な記録や農業機械の洗浄記録の管理、慣行農法の田んぼとの明確な区分を証明したりと、非常に緻密な生産管理の作業をする必要があります。
お客さんのため、環境のため、そして自分の家族と地域のために。
大先輩の農家の地道で綿密な作業の積み重ねと、未来を見据えた求道的なまでの誠実な思い。
そういった作業の毎日毎日の積み重ねがあってはじめて、生物の多様性が構築されていっている「環境創造型稲作」。
自分のとの比較とで驚きと感動を、そしてその道のりの遠大さと重要さと享受しながら、農家としてだけでなく人間としての魂を注入していただいているように、私は受け止めています。

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