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今日、電車であった青年のお話。
結構混雑していた、夕暮れどきの車内。
少し疲れた私は、前の席があいたので、
すっと、入り込んで、座った。
手元には、読みかけの本を一冊だけ持って。
みぎ斜め少し前、ちょっと向こうに、
車椅子の青年がいた。
手前の駅で、駅員さんが、シートを持って
乗り込まれるまで、サポートされてた青年だ。
彼は、懸命に、次で降りるからと、後ろの人たちに、
なにか問いかけていた様子だった。
その声は、少し、聞き取りにくかった。
だれも、反応はなかった。
私は、ふと、彼の顔に、目が留まり、
なんとなく、じっと、みつめてしまった。
彼の視線も、少しの間、わたしの顔に留まった。
そして、次の瞬間に、ぱっと、微笑んだ。
わたしも、思わず、微笑んだ。
彼の笑顔、とても、幸せになる笑顔だった。
わたしは、急に、切なくなって、こっそり涙ぐんだ。
それが、どうしてか、わからなかった。
その様子は、彼には、ばれたかも知れない。
でも、どうして、涙ぐんだか・・・・・・・。
・・・自分が情けなくなったのだ。
彼の笑顔は、とても、とても、輝いてた。
一瞬の笑顔が、その瞬間に、わたしを、力づけてくれたのです。