深夜魚

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Sep 17, 2004
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カテゴリ: 物語のかけら
モスグリーンの毛布にくるまった僕を乗せて

駅を飛ばして、いくつかの駅に止まって、そ
していまはどこまでも、どこまでも、暗い車
窓をのぞく気にもなれず、熱っぽい体をもて
あまし気味に、誰もいない車両の隅の席で、
壁によりかかるようにして揺れている。

汗に湿ったシャツのポケットに、切符はある
けれど、どこまで行けるのか覚えていない。

差し出すことも大儀でしかたがない。眠くて
しかたないのだけれど、頭が痛くてうまく眠
れない。できれば足の先まで毛布の中に入れ
てしまいたいけれど、横にはなりたくない。

車両の電灯が前から後ろにむかって、次々と
瞬いた。車両区が変わったのだ。いったいい
くつのエリアを抜けてきたのだろう。駅の明
かりを見なくなってずいぶんたったような気
がする。このまま車庫へ向かっていくのか。
ほかの車両に乗客はいるのだろうか。話し掛
けられると面倒だけど誰もいないのは寂しい。


う。小さな横揺れと、規則正しい縦揺れ。レ
ールのつなぎ目の間隔が狭まっているのでは
なく、列車のスピードが増しているんだ。僕
はどこへ連れていかれるのだろう。この毛布
を掛けてくれたのは誰だっただろう。実用一

はこの毛布だけが僕を守ってくれる。

列車はカチカチに固まった空気を押しながら
はるか地表の下を走る。モスグリーンの毛布
にくるまって、熱に浮かされて眠れないでい
る心細い僕を乗せて。誰も知らないだろうト
ンネルをどこまでも深く、深く、深く……。

**************************************
地下鉄は好きですか? 地上を走るのとは違
って、窓から見えるのはトンネルの壁ばかり。
でもいつの間にか、短時間で長距離を移動し
ている。しかし、乗っている自分はそれを自
覚できず、どこをどうとおったのかわからな
いが、いつのまにやら目的地に付いている。
時々不思議に思ってしまうのです。





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Last updated  Sep 18, 2004 03:50:50 AM
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charberry @ おっと yanmoさん、お元気ですか?壁の向こうより…
charberry @ Re:水についてのあれこれ(07/16) 本当にお久しぶりです。一年五ヶ月ぶりだ…
Yanmo @ Re[1]:雲の羽衣(02/15) *みくみく*さん >はじめまして >素…
*みくみく* @ Re:雲の羽衣(02/15) はじめまして 素敵な言葉の世界ですねー…
ゆりママ☆ @ Re[1]:おひさしぶりで~す(06/09) Yanmoさん >精神的ダメージがあると、結…

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