深夜魚

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Oct 22, 2004
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カテゴリ: 深夜魚
朝起きる。

世界のすべてがうまくいっているような気がする。
肌寒かった夜の空気が暖められて、風になって流れて行く。
その中を竜巻のようにいわしの群れが渦を巻いていく。
銀色の光を浴びて、よりいっそうギラギラと輝いて、
はるか青い空の高みを泳いでいく。

昼街に出る。
のんびりとした気分で森の中を歩く。

ときどき、小さな影がこずえのあたりをひらひらと
身を幾度も翻しながら泳いでいる。
手に残ったパンの切れ端を頭上に投げると、
さっと飛び出してきたスズメダイたちが奪いあうようにして
たちまちかたづけてしまう。
ベンチに座って、今日はなにを日記に書こうかなどと
考えていると、ナポレオンフィッシュが色づき始めた
イチョウの並木を悠々と泳いでいるを見かける。
もう、イチョウはカモフラージュにならないというのに。

夜横たわる。
照明を消して、目を瞑ると、なにかがやって来るのがわかる。

すっと手を置いて、夢の形を変えてしまう。朝のイワシも、
昼間のスズメダイもナポレオンフィッシュもただの夢。
今瞼の上に置かれた小さな手が見せたいっときの夢。
夢が奪われた悲しさと怒りに目をあけると、
壁も天井も床すらも判らぬ闇の中に、


彼女たちは夢を見ない。時々こうして自分の見た夢を地上の
人にみさせては、闇を通じて採りにやって来る。
人は夢を生産する畑に過ぎない。まだ思うような夢を
見させられないで、きっと彼女たちは苛立っているに違いない。
眉の上に少し残った傷がひりつくのを感じながらそう思った。
彼女が荒々しく夢を刈り取った、そのとき残ったかすかな傷。

さぁ、ここからは自分の夢を見よう。誰にも奪われぬ、自分の夢。









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Last updated  Oct 24, 2004 09:28:37 AM
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charberry @ おっと yanmoさん、お元気ですか?壁の向こうより…
charberry @ Re:水についてのあれこれ(07/16) 本当にお久しぶりです。一年五ヶ月ぶりだ…
Yanmo @ Re[1]:雲の羽衣(02/15) *みくみく*さん >はじめまして >素…
*みくみく* @ Re:雲の羽衣(02/15) はじめまして 素敵な言葉の世界ですねー…
ゆりママ☆ @ Re[1]:おひさしぶりで~す(06/09) Yanmoさん >精神的ダメージがあると、結…

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