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Oct 31, 2004
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カテゴリ: どこかにある場所


冷たい水晶張りの牢に閉じ込められて、故郷を離れ、もう
それほどの月日がったった。長いような短いような。
その終わりはこうしてやってきた。私が囚われて水晶の城は
天空の一隅で、下界に破片を散らしながらもろくも崩壊の
憂き目にあっている。城を攻撃したものが誰なのか、
いかに牢の壁と床が透明であっても、城のほかの壁や塔の
影になって判らない。もしかしたら内部から破壊されたの
やも知れぬ。


むなしい考えだった。いったい誰が私がここにいるなどと
しることがあるだろうか。4つの言葉を母国語のように話
せることを自慢したばかりに、こんなところへ通詞として
囚われ、連れてこられた私を。

もっとも透明度の高い壁の一部分に顔をつけるように外を
見る。城を構成していた、色とりどりの水晶が、まるで大
氷河の崩落のように、くだけてくだけてキラキラ散って落
ちていく。砕けたところで子供よりも大きな破片。下界は
いまごろどのような天変地異かと騒いでいることだろう。
誰が自分の頭上に巨大な水晶の城が浮かんでいるなどと、
そう信じられるというのか。私だって、こうして連れてこ


2階建ての家ほどの大きさの水晶が砕け、その破片が周囲に
ある大きな破片を打ち砕き、さらのその破片が……。水晶の
崩壊連鎖。すぐにも私もああして下界に落ちていくのがわ
かっていても、この美しい光景から目をそらすことはでき
なかった。半透明だが分厚い壁は、振動こそ伝わるものの、

から見ればすべてがスローモーションのように見えて、ま
るで音のない幻想、夢の世界にいるようだ。

城にはあまり人はいなかったが、当然彼らが発しているだ
ろう罵声も悲鳴も聞こえない。城は静かにきらめきながら、
深い青の一隅で崩れているのでしょう。私も牢ごと下界へ
落ちてしまいたい。逃れられないのなら、せめてそれぐら
いは、それぐらいはあっても。不運な私のさい

[判読不可]

瓶にいれます。では、さようなら。

***************************************************
さてそれはそれとして
***************************************************

路傍に倒れたその人を
連れて来たはよいものの
別人と判れば……

あの御遺体はどなたなのでしょうか。
後頭部を撃ち抜かれ、たぶん顔の判断がつかなくなって
しまった御遺体。いまごろ行方知れずになった身内を探
す人が、友を探す人が、同じ路傍を歩いているかもしれ
ません。どうか、肉親の手に、友の手により手厚く葬ら
れんことを。





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Last updated  Oct 31, 2004 01:57:18 AM
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charberry @ おっと yanmoさん、お元気ですか?壁の向こうより…
charberry @ Re:水についてのあれこれ(07/16) 本当にお久しぶりです。一年五ヶ月ぶりだ…
Yanmo @ Re[1]:雲の羽衣(02/15) *みくみく*さん >はじめまして >素…
*みくみく* @ Re:雲の羽衣(02/15) はじめまして 素敵な言葉の世界ですねー…
ゆりママ☆ @ Re[1]:おひさしぶりで~す(06/09) Yanmoさん >精神的ダメージがあると、結…

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