深夜魚

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Nov 21, 2004
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カテゴリ: メイソウ亭日常
鞄を持たない旅は長くは続かない。

まるで靄を払うように、
僕の中になった熱を奪い去った。
僕は私になり、私は渡されるままに
冷えたグラスの中味を飲み干した。
喉を伝って私の胃袋に流れて行くのが判る。
胃袋に到達した冷気は、冷たさゆえに常温で
沸騰する液体ガスの様に私の中で激しく反応

3杯目でやっと二重になった自分の心身がひとつになり、
人称もひとりに戻ったのだ。

空のグラスを掲げて、歪曲したマスターの顔を透かし見る。
マスターはグラスを受け取るを「おかえりなさい」といった。
旅に出たのを知っているのか?
「土産はないよ」と答えたら、そんなものはいらないと
言ってきた。そして戻ってこなかったら大変でした、とも。
それで思い出した。マスターは私に新種のカクテルを3杯出し
て試しに飲ましてくれたのだ。
1杯目はなに?「針葉樹、落葉樹の葉で香り付けしたリキュール
を使いました、ちょっと甘めでしたか?」

それから?「最後は中国の古酒を使ってみました。あれが一番
深みがあって、こう遠くに連れてかれるような……」
なるほど、危うく仙境にでも飛んで戻ってこれなかったかもね。
マスターのカクテルの実験台も少々命がけだ。いままでのツケ
を割り引いてもらわないと、わりに合わないぞ。

「あぁ、あれはノンアルコール。発泡水にハーブの香りを少し」
名前つけたの? と聞いたら、マスターはこう答えて懐かしい
メロディーを口ずさんだ。……えぇ、ブリングバック。
荒海の向こうに私を送り込んだは、マスター、あなただよ。
あぁ、日記の更新が遅れてしまった。





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Last updated  Nov 24, 2004 03:31:04 AM
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charberry @ おっと yanmoさん、お元気ですか?壁の向こうより…
charberry @ Re:水についてのあれこれ(07/16) 本当にお久しぶりです。一年五ヶ月ぶりだ…
Yanmo @ Re[1]:雲の羽衣(02/15) *みくみく*さん >はじめまして >素…
*みくみく* @ Re:雲の羽衣(02/15) はじめまして 素敵な言葉の世界ですねー…
ゆりママ☆ @ Re[1]:おひさしぶりで~す(06/09) Yanmoさん >精神的ダメージがあると、結…

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