しろねこの足跡

しろねこの足跡

発見


自分を見つめなおすことを決めたのです。

誰かに何かされた、誰かに言われて傷ついた、誰かにこうやるように指示された・・・

おじょうさんは、思いました。確かにおじょうさんは小学生という年齢にしては、ずいぶんと陰惨な思いや感情の縛り付けにあっていました。

でも、おじょうさんはいつだってそれを受け入れていたのでした。拒否や抵抗をしなかったのでした。おじょうさんには意思表示という大事なことが抜けていたのです。そして自分には全く非がないように、悲しんでいたのです。

事実、おじょうさんに何か非があったわけでもありませんでした。いじめは100%する者がわるいのです。
受けるの者が、立ち向かおうが、拒否しようが、受け入れようが、どんな反応をしても絶対にする方が悪いのです。

おじょうさんは発見したのです。
自分が傷ついたことばかりを思い返しているのではなく、幸せの時を見つけようと。

お風呂に入っているとき、しろと遊んでいるとき、大好きな本を読んでいる時・・・
一日の中には、つらい気持ちでない瞬間だってあるのです。

おじょうさんは、しあわせを見つけること、自分の気持ちを上手に伝えることがおじょうさんの望む生活への道だということを発見しました。

しろはとてもうれしいです。おじょうさんといられることがうれしい、おじょうさんの笑顔が、おじょうさんがしろをなでてくれるだけで・・・


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