青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2023年01月28日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Zadiac Telecaster ネック折れのリペアです
ギターオーナー様は、ST様です
 工房前の道路を偶然通り掛かった事がご縁で、オイル漬けのナットをお買い上げ頂き、
 更にリペアのお話をさせて頂いた事がきっかけで、リペアのご依頼まで頂きました
 Fender  テレキャスに続いて2台目のご依頼です

◆画像から確認して行きます

●布袋氏のモデルで、現在でも絶大な人気の有るギターです


●ギターメーカーは不勉強なK2は、Zadiac社を存じてませんでした


●ネック折れ方で剛性の強いネックに対して、相当強い力が加わった様な折れ方です
 レスポール系の素直な折れ方とは全く違い、複雑骨折って感じです
 しかも、折れてから相当時間が経過してまして、クランプ掛けのシュミレーションを

 ネック裏は全塗装しますので、表面の凸凹はパテで補修して黒のラッカー仕上げになりますので
 折れた形跡が残らないと思います


●折れは、フレットボードまで達してます


●アイボリーのペイントの完全に浮いている所は除去して、ある程度色合わせをしてからペイントして
 ボディ全体をオーバーラッカー仕上げにします



●ラッカー仕上げのボディでしたが、極薄仕上げだったので、ウェザークラックでは無く
 塗装の剥がれになってしまいました。通常でしたら味のうちかな?とも思えますが
 このギターの特徴のアイボリーラインが剥がれたらシャレになりませんね

◆リペア開始して行きます

●タイトボンドを流し込んで、シュミレーション通りの手順でクランプを掛けて行きます



●クランプを掛けている間は、画像を撮っている余裕など有りませんので

 ネックの複雑骨折部分どうしと、フレットボードとの接触面は予定通り段差無く
 固定が出来ました。
 このまま一晩放置して固定を待ちますが、実際に弦が張れるのは1週間は開ける
 必要が有ります。ロッドを締め方向に回すなどは、絶対にしてはいけません


●一晩放置しましたので、クランプを外して接着の状態を確認します



●センターも問題有りません


●1E側もOKです


●サンディングして塗装を除去して確認します
 良く見ると、2Pのネックで画像右側の線は、2Pの接合部分から剥がれてます
 左側はジョイント部分より上の箇所で折れてます
 もし、接合部分が外れていたら、この様な折れ方は無かったと思います

●アップの画像です、右上がりのラインはジョイント箇所です


●縦の2本線の右側の色が変わっている部分がジョイント箇所です

🌻この状態で1週間以上待ち時間を設けます


●折れた接着面にパテを盛っておきます


●特盛に盛ったパテをサンディングして整えておきます


●サンディングシーラーを塗って、本塗装の準備をしておきます


●サンディングシーラーをサンドペーパーを掛けて整えます


●マスキングテープで全く見えませんが、年代の合うサイドバインディングのストックが
 有りましたので、6E側の外れて欠損しているバインディングは継ぎ足し補修する事にしました


●ネックのサイドバインディングの貼付けが完了しました



●本塗装する前にフレットボード等にマスキングをします



●黒ペイントを砂吹きを3回した状態です
 状態を確認しながら、あと3回吹けばOKと思います


●ボディのペイントを吹く準備をして行きますが、ジャックプレートのビスが何とか
 外れてくれてホットしましたが、ジャックの接点には緑サビが出てまして再生は不能の
 様なので交換する様にして下さい


●ストライプの色合わせをして行きます


●ブリッジを外して更に駒をバラシします
 最初はビクともしなかったイモネジが、特製スーパー液に漬け込んでハンダ鏝で加熱しましたら
 無事外れました、コマが動きましたので思った様にセッティング出来ます



●ネックのクリア吹きが完了しました


●ストライプが剥がれた部分以外は、割れたストライプが剥がれ落ちない様に
 オーバーラッカー仕上げして有ります
 アップの画像ですと色の違いがハッキリ目立ちますが実際は👇の画像の様に見えます 

●20回程ラッカーを吹いて有ります


●バックは発生していた水泡状態を軽く水砥ぎしてから、クリアを吹いて仕上げて有ります


●ハードウェアを戻して行きます
 ブリッジのイモネジはスムースに調整可能な様にオーバーホールして有ります


●ペグを付け戻してセッティング用の弦を張りセッティングして行きます


●オリジナルのナットは欠品してましたので、Gibsonと同じ形状で有ろうと判断して事前に粗削りました
 ナット巾は43.0mmですが、ネックバインディングを考慮して42.0mmのナット巾で弦溝を
 切って有ります


●1フレットのクリアランスとナット全体のシェイプは、セッティグが決まってからになります


●ネック折れから復活してギターに戻って来た感じです



●ロッド調整する前です。順ゾリの修正が必要です



●スケールをべた付きまで調整してからセッティングに入ります


●1フレットに0.5mmのスペーサーをセットします


●最初は、ブリッジ駒の調整で各ポジションのバズリは無視してセットします
 6E/12Fは、1.80mmが体感的には良い感じですが、低すぎる可能性も有ります


●1E/12Fは、これ以上下げると必ずバズる限界手前まで下げました


●チョーキングを含む全てのポジションでバズリを確認しますと
 2Bの2F~8フレットでバズりが有り、3フレット/5フレット/7フレットが両脇のフレットから
 出っ張ってますので、ロッドでバズリを解消するよりも、フレットのエクボも香料して
 擦り合わせを選択しました


●低いポジションから順に擦り合わせをして行きます


●擦り合わせと同時に全体に付いていたエクボも可能な限り取り除いて有ります


●改めてセッティングして行きます
 6E/12Fは1.90mmまで上げました


●1E/12Fは1.50mmでOKです

◆ロッドを調整してますので、遅れて発生するネックの動きを見極めてから
 セッティングの仕上げをして行きます


●アンプから音が出ないため、オクターブチューニングはエレキギターの生音で何とか合わせましたが
 微妙にズレている可能性が有りますので、サーキットを復活させてから再度確認をお願い致します


●ネックの安定具合を確認します
 この程度でしたら必要な順ゾリです


●1フレットにスペーサーをセットします


●試奏の結果、6E/12Fは2.00mmにセットする事にしました


●1Eは1.50mmにセットします
 これは世界標準でも有り工房の標準セッティングでも有ります


●弦高が決まりましたので、1E弦のチョーキングをしてバズるポイントを擦り合わせて行きます
 バズるポイントにマーキングします


●擦り合わせが済みましたので、マスキングをしてフレットクラウンの修復をして行きます
 同時にフレット・エクボも可能な限り取除きます


●前後のフレットとの関係でエクボが僅かに残りましたが、フレットクラウンの修復が済みました


●コンパウンドとマイクロファインで仕上げました



●弦溝の調整を残して、ナット全体のシェイプを整えておきます
 このセティングで弦高&バズリに問題が無ければ、ナットの弦溝を調整すればリペアの完了になります


●左がロトマチックタイプで取付け穴は10mmです。
 右はクルーソンタイプで取付け穴はブッシュサイズに寄りますが、8mm程度です


●ロトマチックからクルーソンタイプに交換する場合は、穴径が10mmと大きいので
 異径ブッシュ【外径10ミリ以上、内径6.0~6.50mm】にする必要が有ります。
 通常市販されているブッシュは10.0mmが主で、10mmの場合に既存の取付穴が
 10.0mmを僅かに大きい場合に、隙間が開いてユルユルで取付け出来ないケースが有りますので
 工房で使うブッシュは10.75mmとオーバーサイズを使ってます。
 サイズが大きければ広げれば使えますのでこのサイズを使ってます。
 仮に10.75mmに広げてから、元のロトマチックタイプに交換する場合でも穴怪が広くて
 取付出来ない事は有りませんのでご心配無用です








  千葉県八街市 八街 に-67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998       
 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2023年07月22日 08時17分29秒
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