青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2023年04月16日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Takeharu WT250 再生リペアです
 ギターオーナー様は、KH様です
 ブログにご訪問頂き、過去のタケハルギターリペアの記事を読まれて
 今回ご依頼を頂きました。

◆画像から確認して行きます

●友人からプレゼントされたギターですが、過去にリペアさせて頂いたWT250とは
 仕様に違いが有ります。
  頂いた際に新品の時に入っていた段ボールに、見本WT250とマジックで書いて有り
 仕様の違いから販売されたギターでは無い様です



 激レア品です


●トラストロッド調整口がヘッドに側に有り、ロッドカバーにこのマークが有る個体も初めて見ました
 また、ヘッドも長くてエピフォンのヘッドのイメージと言えば判り易いと思います


●通常はコーションマークの下に有る、シリアルナンバーのスタンプが有りません


●ポジションマークは製作された年代によって違いが有りますが、過去にリペアしたWT250には
 1978年でしたので、5年以上も製造され続けていた割には、USED市場で個体数が少ない様に
 思います


●バック材も良い材が使われてます

◆リペア箇所の確認です
 ①ブリッジの剥がれ
 ②トップ側のブレーシングの剥がれ

 ④4mmを超える弦高を、2.25mmまで下げる
 ⑤トップ側のバインディングの剥がれ
 ⑥ペグのオーバーホール
 ⑦ネックアイロン掛け

◆リペア開始して行きます


 ブリッジを外して再接着します


●ブリッジを外しボディにスチームを掛けてから、専用の治具でブリッジを接着する面を
 修正します


●ボディクランプで上から押さえ付けます


●外したブリッジにもスチームを掛けて、強化ガラスにクランプで抑え込んで曲がりを
 最大限修正して、ボディに最小限の隙間で収まるか確認します
 何とか接着固定出来るレベルまで修正出来ました


●ボディとの密着性を高めるため、ブリッジの接着面にキズを付けておきます


●タイトボンドで接着固定して、一晩放置して固定を待ちます
 弦を張れるのは5日以上経過してからです


●Xブレーシングの6E側の先端が剥がれてます


●Xブレーシングの1E側も剥がれてます
  ブリッジの接着でサウンドホールが塞がってますので、ブレーシングの接着は後日になります


●剥がれている6E側のXブレーシングを接着固定します


●夕方になり先に接着したクランプが外せますので、1E側のXブレーシングを接着固定します


●超ロングのクランプを使ってサイドバインディングにトルクを掛けたところ、密着しますので
 タイトボンドで接着しておきます
 外から接着した後に、内部を確認してライニングに必ず剥がれが有るはずですから、
 タイトボンドで補強しておきます

◆此処までの下準備をしておきませんと、セッティングして行く事が出来ませんので
 作業時間が比較的短く、タイトボンドが硬化するまでの待ち時間が長い作業を、 
 ドンドン進めて行く訳です

◆ブリッジを再接着してから、5日経過しましたのでようやく弦を張る事が出来ます

●高めにエボニーサドルを削り出してセットします
 ブリッジ&サドルにオイルを、この時点では塗ってません


●1フレットに0.5mmのスペーサーをセットします


●セッテイングの基準となる現在の弦高は、6Eで4.50mm有ります


●1Eは3.50mm有ります
 この数値を元にサドルを削って行きます

◆ネックが凄い事になってます
 お預かりの時にブリッジ浮きの関係で弦が張ってませんでしたので、ネックの状態が判りません
 でしたが、スケールを当てましたら許容範囲を超えた順ゾリが有ります


●スケールとフレットボードの間に、外の景色が見えます


●順ゾリは、7フレット付近で最大0.48mmの順ゾリが有ります
 このネックの状態でセッティングしますと、6E/12フレットを2.25mmにセットしても
 弦高が高くなって弾くどころで有りません。

 12Fを2.25mmにセットして、1Fを0.5mmにセットします。ネックがストレートでしたら
 2.25mm➡0.5mmに比例して下がって行きますが、順ゾリが0.5mm有りますと、下がって行く
 弦高に+0.5mmになりますので、非常に弾き難いギターに成ります

 🌻弾き易いセッティングにするために、当初のお見積には入ってませんが、ネックアイロンで
  順ゾリを修正する必要が有りので、ご了承を頂きたいと思います


●ペグが非常に硬く弦を緩めてましたら、折れたビスが足元に落ちて来ましたので、
 ペグを外してギヤにグリースを塗りました 


●ビス穴が広がってましたので、埋木をしてからビス止めします


●グリースアップ済のペグを戻します


●フレットを確認しますと、左右のフレットから出っ張ている箇所が有りましたので
 マーキングしておきます。
 擦り合わせはネックアイロンを掛けてからになります


●経年変化でフレットボードから浮いている箇所も有ります

◆アイロン使用の許可を頂きましたのでアイロンを掛けて行きます


●順ゾリの頂点位置を確認して、最も効果的な位置にクランプを掛けます


●アイロンから固定治具に交換する際にネックの修正具合を確認しますと、ロッドフリーの状態で
 素直にストレートに近い状態まで戻ってくれてます


●アイロンの余熱が有る間に固定治具に交換して、矯正されたネックが安定する様にクランプ掛けします


●1日経過しましたので弦を張って、ネックの状態を確認します
 6E/12Fが4mm有りますが、サドルの調整は全くしてませんのでご心配無用です


●1E/12Fは3.5mmです
 この測定値を元にサドルを調整します


●調整後のサドルをセットします


●予定通り6E/12Fは、2.25mmになりました


●1E/12Fは1.75mmで予定通りです


●セッティング中に気が付きましたが、何とソリッドトップです
 市販されたWT250のトップは合板なので、全く確認してませんでした


●1フレットのクリアランスにバラつきが有りますが、0.5mmのスペーサーをセットして
 セッティングの詰めをして行きます


●目視で浮いているフレットを打ち込んで、更に段差が残っているフレットにマーキングをして
 擦り合わせて行きます


●擦り合わせして、フレットクラウンを修復しました


●マスキングを外して、仕上がったフレットです


●チューニングをして全ポジションにバズリが出無いか確認します
 現時点はバズリポイントは有りませんが、同時にロッドも調整してますので
 ロッド調整の影響で時間差でネックが動きますので、数日様子を見る必要が有ります


●バラつきが有ったナット溝を調整して1フレットの高さを調整しました


●6E/12Fは、2.25mmで安定してます


●1E/12Fも1.75mmでOKです

◆リペアの完了です

●グリースアップして緩んだ止めネジを交換して有ります


●超鏡面ワックスで磨いて有ります


●バックもピカピカです


●フレットボードの仕上がりです


●張って有るのがセッティング用の弦なので、音の評価は控えますが
 この弦でも【ご期待以上の仕上がりです】
 ご用意頂いたエリクサーに交換した出音が楽しみです
 数日間はネックを確認しながら、安定したと確認が取れましたら弦を交換します






🌻K2ギターファクトリー
  千葉県八街市 八街 に-67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998       
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2023年04月25日 02時02分36秒
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