青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2023年08月28日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Hotaka 301
ギターオーナー様は 、Untitled-182様です
 ビンテージギターでトラストロッド調整口が無い個体の入手は、今後は見送った方が良いと思います

◆画像から確認して行きます

●小ぶりなドレッドノートで、トップのキズはビンテージの証として特に致命的な問題は有りません


●モーリスの前身ブランドです
 型番にアルファベットが無い個体は、ロッド調整口が無い様です


●ゼロフレット仕様です

◆リペアが必要な箇所をアップして行きます


 再接着します。
 この点は当時の接着剤の質を考えますと、経年変化と言えると思います
 サドルの出も1.50mmしか有りません

●ピックガードの剥がれも他の固体でも良く有る様で、接着剤の経年劣化で仕方ないと思います


●3G弦が欠損してる状態でレギュラーチューニングで、6E/12Fが6.5mm有ります


●同じく、1E/12Fで5.5mm有ります
 購入先の画像を拝見しましたが、弦高に関する記述は一切無く、画像で判断と有りますが
 弦を張った状態でネックの横からの画像が有りませんので、判断するにも全くデータが
 無いので、判断しようが無いと思います



●ブリッジの剥がれも有りますが、横から確認しますとブリッジとトップ材が隆起してます


●張って有る弦は無視して御覧ください
 ネックスケールを当てますと、順ゾリが最大値で1.0mmを超えまして、ネックが弓なりに
 湾曲してます。
 トラストロッドの調整口は有りませんので、ロッドで出来る限り修正する事が出来ません



 ローズウッドのバックは剥がしても、トップのスプルースと違って跡が目立ち難いです


●グリースアップしてからチューニングしましたが、素手では回らずペグを巻く工具を使って
 チューニングを上げた状態です
 ペグボタンが小さい事も回し難い原因と、当時のギャ加工技術が低かった事も有ると思います
 グリースアップをして、ペグをグルグル回してギヤが馴染んで軽くならなければ。交換を視野に
 入れる必要が有ります

◆購入される時に、弦高表記が無い、ネックを横から取った画像が無い、
 ギターは詳しくないので質問には答えられないので画像で判断して下さい
 等の説明のギターは購入を見送った方が良いと思います

◆リペア前の現状から、6E/12Fで3.25mm 1E/12Fで2.75mmが限界です
 ご予算問わないと言う事でしたら、この限りでは有りませんが、
 カポ使用専用とか、ボトルネック仕様として復活させても良いかも知れません

◆リペアを開始して行く事に決まりました

●フリーズしそうな弦高の原因で有るブリッジ周りから手を入れて行きます
 半分ほど剥がれているブリッジを外します


●ブリッジを接着する部分に水分を含ませてから、矯正治具で盛り上がったブリッジ接着場所を
 水平に矯正します


●フレットボードのこの部分も剥がれてます


●外したブリッジは底面を削って水平にします
 スチーム&クランプ圧で矯正しても、乾燥すると元通りの変形状態に戻りますので
 サンディングで修正します


●ブリッジを接着面の矯正が済みましたので接着固定します


●隙間も無く接着固定されている事を確認しました


●フレットボードの浮きを接着固定します


●ピックガードを外します


●両方の接着面をクリーニングします


●ボディ側の接着面のクリーニングが済みました


●スケールを使ってネックの元起きを測定します


●4mm元起きしてます


●ピックガードは強力で無い両面テープを使って固定します


●ネックの反りはノーテンションで0.25mmですが、元起きの4mmが弦高下げの障害になります


●ネック元起きと順ゾリを同時に強制する様に、ネックアイロンを掛けて行きます


●良い感じに戻りましたが、状態を保持するためのロッド調整口が有りませんので
 この状態を維持出来るかは、ネック材次第で予測不能です


●ノーテンションで簡易的に弦高を測定しますと、1.00mmですからこのまま安定してくれる事を
 願うばかりです


●ステッカーを剥がしますが、糊が強烈で表面を剥がした後に残った糊を除去するのに
 難儀しそうな予感がします


●ネックアイロン3回&矯正治具をセットして、順ゾリの最大値が0.18mmまで戻りましたので
 仮のセッティングをして行きます


●ブリッジのトップとサドル溝を深くして、計算した弦高で収まるか確認します


●ゼロフレット付のギターの1フレットの調整は、やり直しが効きませんのでセッテイングが
 完全に安定してからの工程になりますの
 スペーサーをセットして確認します



●計算と全く違う結果が出ましたので、原因を特定して行きます


●レギュラーチューニングで順ゾリの最大値が0.35mmまで上がってます。
この値でノーテンションの時には、逆ゾリ方向にセットしておく必要が有ります


●予定の弦高との乖離が激しいので、他の原因を探してますとネックブロックが接着されて無い
 事が判明しました。ここは接着固定する場所ですから通常はノーマークでした
 スクレーパーを差し込んでも接着剤がの残骸の感触が全く伝わって来ません


●隙間にタイトボンドを念入りに流し込んでクランプ固定します
 画像は下側ですが、上側も接着固定されてませんので同じく接着して行きます


●ブリッジ下に補強のブレーシングを追加で取付けます


●新設したブレーシングを接着する際に、Xブレーシングの交差している箇所にクラックが
 入っている事が判明しました


●Xブレーシングのクラックを接着固定します


◆ネックアイロンを掛けてから、矯正治具をセットして1カ月余り何とか強烈な順ゾリが
 セッティング出来るまで修正出来ましたので、セッティングを施して行きます

●ゼロフレットを削って1フレットのクリアランスを揃えます


●やり直しが効きませんので、慎重に下げて丁度良い高さに揃えました


●6E/12Fは2.50mmまでが限界ですが、弾く事に特にストレスを感じません

前有1E/12Fは、1.90mmです


●ヘッドストックの仕上がりです


●フレットボードの仕上がりです


●ブリッジ周りの仕上がりです


●最終確認前の仕上りです

◆セッティングが安定してるか日にちを変えて確認します

前有6E/12Fは2.50mmで変化は有りません


●1E/12Fも1.90mmで変化無しです


●12Fが0.25mm高くてもストレスを感じない原因は、フレットワイヤーが通常よりも
 低い事が原因です


●6E/12Fに位置のフレットの高さが0.9mmしかないので、一般的なフレットで1.30mmの
 高さが有れば、12フレットの測定値から-0.4mm下がった弦高になる訳です


●ロッド調整口が有れば、アイロンを掛けてロッドで微調整すれば済むリペアだったのですが
 何とかリペア完了にこぎつけました







🌻K2ギターファクトリー
  千葉県八街市 八街 に-67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998 
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2023年11月03日 20時19分56秒
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