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2006.10.05
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カテゴリ: 音楽/本のレビュー
roman28 roman27 塩野七生 著 『ローマ人の物語 すべての道はローマに通ず』 を読んだ。

本作は、これまでのように年代順にローマに起こった出来事を書いているのではなく、ローマのインフラ、特にハードなインフラ=街道と水道=とソフトなインフラ=医療と教育=についての著者の考察が書いてある。
このハードなインフラは、ローマ時代には「公」の事業であったが、ソフトなインフラは「私」の事業で、基本的に自由競争であったという。

ハードなインフラに関しては、今でも残る街道や水道橋、円形劇場などのローマの遺跡の写真や、ローマ時代の地図と現代の地図など、カラーのページがあり、見ているだけでもとても楽しかった(もともと私は地図や路線図を眺めるのは大好き)・・・そして、 この遺跡を自分の目で見てみたい! という思いがつのってくる。
ちなみに、ここで取り上げられていた遺跡で、私が実際に見たことのあるものは二つだけだった。一つは トルコのエフェスの遺跡 、もう一つはギリシャのコリントの遺跡。


この作品を読んで、特に興味深かった・印象に残ったことは次の3つ。

・現代の ユーロ紙幣に描かれているのが“橋”であること (ローマでは、橋は街道の一部と考えられていた)。5ユーロは古代のクラシック様式、10ユーロは中世のロマネスク様式、20ユーロは中世のゴシック様式、50ユーロは近代のルネサンス様式・・・というように、単位が大きくなるほど年代が新しくなっていくという。次にユーロ紙幣を手にしたときは、注目して見てみよう。

・本題とは無関係だけれど、 「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ、という格言があるそうだが、私個人では、学ぶのは歴史と経験の両方でないと、真に学ぶことにはならないのではないかと思っている。歴史は知識だが、それに血を通わせるのは経験ではないかと思うからだ。」 という著者の見解に、大きくうなずいた。
 他者の経験(失敗)から学ぶことも多いけれど、でも自分の経験(失敗)して初めて実感してわかる部分も多い。他者の経験を予備知識として持てるのに、それを持とうとしないのは愚かだ(要領が悪い)と思うけれど、そういう予備知識を持てない場合だってあるし。

・「ローマ帝国とはカエサルが青写真を引き、アウグストゥスが構築し、ティベリウスが定着させたと私は考えている」という著者の見解が何度も何度も、しつこいくらいに繰り返されていた。塩野七生の文章は変な(?)飾り気がなくてわかりやすくて好きだし、強調したいことは繰り返し書きたいのはわかるけど、これに関してはしつこすぎ。ま、彼女はカエサルに恋してるから仕方ないか。

<2006年本を読もうキャンペーン 本日現在の保有ポイント =  2

Lawry's The Prime Ribでのディナー で8ポイント減ってしまったので、また一からやり直し





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Last updated  2006.10.05 23:59:53
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