フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2005年09月08日
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え~、「マノン」の話題ばかりでいい加減呆れられそうな状態ですが、しつこく続けます(笑)。
1幕で寝室のパ・ド・ドゥが終わった後、ひとり部屋に残されたマノンの所にレスコーとGMがやってくるでしょ。で、マノンに豪華な毛皮のコートを着せてあげる。この時点ではマノンはまだ、自分の身になにが起ころうとしているのかわからず、ただただ豪華なコートを着せてもらったことが嬉しくて仕方が無いって感じで、無邪気に喜んでいる。自分がなぜ、こんな豪奢なコートを着せてもらえたのか、全く理解していないでただただ嬉しがってるのね。でも続いてGMから豪華な首飾りを懸けられたとき・・実はこのシーンが、私はすごくすごく好きなの。マノンの運命が、ある意味決定付けられた瞬間だと思うのね。この瞬間、豪華な首飾りに触れられた瞬間、マノンは決定的に富の魅力(魔力とも言うべきか)に気が付いてしまう。彼女はそれ以前から、お金のかかった豪華な品物やそうした物に取り囲まれた豪華な生活に憧れる気持ちを抱いていたと思う。けれどもそうした気持ちが意識の上層にまで昇ってくることはなかった。つまり彼女は無意識のレベルにおいてそうしたものに惹かれる気持ちを抱えていたわけで、それをはっきりとした自覚として感じることはなかった。極々単純に「あら、綺麗な物(=お金のかかっている物)がある、素敵~。あんな素敵なものが自分のものになったらどんなに嬉しいかしらん♪」「お金があったら私の欲しいものはなんだって手に入るのになぁ」なんて感じちゃうタイプの少女だったんじゃないかと思う。もちろん誰だって多かれ少なかれそうした気持ちは抱いているものだと思うけれど、マノンはそうした気持ちに実に素直に従ってしまうことのできる少女だった。だからGMから首飾りを懸けられたときに、今まで意識下には常にあった「富」「豪華なもの」に惹かれる気持ちが一気に表出してきて、その押さえようも無い欲望が一気に満たされる時が来たのだと、はっきりと知ってしまう。その「魅力」の前にあってはつい先ほどまでのデ・グリュ―との愛なんて、一息で吹き飛んで木っ端微塵に砕け散ってしまうほどの、それほどの「魅力」を持っていたのだ、マノンにとっては。
1幕でのマノンはあくまで「無邪気」な少女で(基本的にそれは最初から最後まで変わらない)富に惹かれてGMの愛人になることを選択した時だって、彼女は「無邪気」だったと思う。ただただ己の心の欲するままに行動しただけなのだ。「自分の気持ちに正直」だっただけの話。デ・グリュ―を愛したのだって、その時の「自分の気持ちに正直」だったまでのことで、一見相反するように見えるその二つのことは、実は全く同じことだったのだ、マノンにとっては。
いずれにせよマノンは「愛」よりも「お金」を選び、デ・グリュ―を捨ててしまう。この時点では「お金」の方が「愛」よりも優先価値があったというわけだ。





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最終更新日  2005年09月08日 18時01分09秒
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