フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

2008年06月19日
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ルンキナ&ウヴァーロフによる「白鳥」、無事に観に行くことが出来ました。相変わらず新国のダンサーの皆さんは素晴らしく、ピーター・カザレット氏による舞台美術、衣装等は上品で、とても素敵だったと思います。良い舞台を観せて頂けたな~、と先ずは感謝感謝です。
ウヴァーロフは久しぶりに観ましたが、相変わらず、「出てきただけで王子」ですよね~。とにかくウヴァーロフ@ジークフリートは良かったです。しかし何と言っても「白鳥」の主役はオデット/オディールですからね~。私も一番のお目当てはルンキナだったわけですし、彼女がどんなオデット/オディールを見せてくれるのか、楽しみな反面、不安も(いい加減くどい!と言われてしまいそうですが、なにしろ彼女に対してはトラウマが残った状態なままなので・・)抱えながら観に行ったのですが・・え~、結論から言うと、多分とても良いオデット/オディールだったのでは?と思います。少なくとも「アスピシア」よりは、オデットの方がず~っと、否、100倍くらい彼女には合っている、と思いました。なんといっても彼女はプロポーションが素晴らしい。「白鳥」踊るには欠かせない、恐ろしく細くなが~い腕、美しい脚、ほっそりした身体。白鳥の化身のようでありながら、女性性があって、華奢で儚げ。とても女らしい。それでいて白鳥の女王、というよりは王女、という言い方の方が相応しいように思いましたが、王女としての気品も失わない、私は皆(共に白鳥にされてしまった彼女の侍女たち)の身を守らねばならないんだわ、というように思い定めているふうなのも、なんというか「けなげ」という言葉がぴったりくるような、そんな感じなんですよね。こんなオデットに出会ってしまったら、そりゃあジークフリートじゃなくとも誰だって一目で恋に落ちちゃうでしょう。この人を守ってあげたい!と男心にもの凄く訴えかけるタイプのオデットですよね(多分)。美しく儚げで、それでいて凛とした気品も失わない、まさに「絵に描いたような」オデットで、そんな彼女がジークフリートに対し心を開いていく。「恋に落ちました」感がかなり濃厚なオデットだったように思います。情感豊かなオデット、のように私には思えましたので、席が良くなく、舞台からかなり遠かったのが本当に残念でした。もっと近くで観たかったな・・
とまぁ、普通に観れば、ルンキナはとても良かったと思うのですが、う~ん、何故だか私にはそれ程訴えかけてくるものはありませんでした。何故なんだろう?確かに素晴らしいと思える、それは事実なのに、何故それ程私の心には響いて来ないんだろう?席が良くなかったから、という事情も大きいとは思うのですが、それにしても・・と考えていて思ったのですが、ルンキナのオデットには、何と言うか「オーラ」があまりないんですよね。あれだけプロポーション、容姿に恵まれていながら、新国のダンサーの中にいても突出していない。どころか殆ど目立たない。勿論オデットである、ということは分かるんですけど、周囲に溶け込んでしまっている感が強い。そういうところがいい、と思う方もきっといらっしゃるとは思うんですけど、私には多分それが、彼女のオデットを客観的に観れば素晴らしい、とは思いながらもそれ程心を揺すぶられない、決定的な理由だったのではないか?と思いました。私はやっぱり、クラシックバレエのヒロインには、絶対的な存在感、何もせずとも、ただそこにいるだけで、ヒロインだと分かる、オーラを放つ存在でいて欲しいんですよね。オーラ、「華」というもの、どうしてもそれを求めてしまう。そしてそういう基準でルンキナを観た時、彼女には「華」がない、ないというのが言い過ぎなら、少ない、と私には思われます。ある意味、等身大の、生身の人間っぽくて、観客が感情移入し易い、という言い方も出来るでしょう。「仰ぎ見る」ような存在ではなく、等身大の存在。そういうタイプのダンサー、或いはオデットを求める方には、ルンキナはぴったり来るのではないか?と思います。視覚的に文句の付けようはありませんし、演技もよい。けど、私はバレリーナには、とりわけクラシックを踊るバレリーナには、何よりも先ず、「仰ぎ見る」存在でいて欲しいんですよね。決して手の届かない高嶺の花。等身大の一女性、なんかでは絶対いて欲しくないわけです(舞台の上では)。ルンキナは「仰ぎ見る」存在ではないように私には思われました。そしてそのことが、多分私が彼女のオデットにそれ程心を揺すぶられなかった唯一の、理由なのではないか?と思います。くどいようですが、普通に観て彼女のオデットは素晴らしかった、と思うのですよ。けど、圧倒的なまでに輝く「オーラ」がない、「華」がない(あくまで私の主観に過ぎませんが)。輝かしいまでに輝き、眩いまでのオーラを放つ。クラシックバレエのヒロインには、私は先ず、何よりもそういう存在であることを求めてしまう。故にルンキナのオデットに感動することが出来なかったのではないか?と思われます。





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最終更新日  2008年06月19日 23時27分55秒
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