PR

×

Profile

†Aina†

†Aina†

Calendar

Archives

2026/08
2026/07
2026/06
2026/05
2026/04

Comments

†Aina† @ …あとがき みなさまこんばんわぁ♪ 本日は…「メルファ…
†Aina† @ あとがき♪ はい…みなさまこんばんわぁ♪ 今回は…久し…
†Aina† @ あとがき… みなさま…こばわぁ♪ 予定よりだいぶ時間が…
†Aina† @ あとがき♪ みなさまこばわぁ えと… サクッと軽めに…
†Aina† @ あとがき♪ さて…「第1話」を公開しました♪ えと…………
2010/08/22
XML
『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~
第八章・第5話「-凛-」

『マ=ドゥラヴァス』

「着いたぜ…ここだ」

シュウは遺跡の跡地で立ち止まる
焔とデンキチは辺りから感じる無数の気配にいちおう警戒をした

「で、デンキチさん!」

「ご無事でしたか!」

シュウが連れて来たのが本物のデンキチと判断したのか


「おぉ!みな無事だったか!」

デンキチはメンバーの無事を確認して喜びのあまり思わず涙する
そんな中、焔はシュウに近づく

「たいした物だな…どこでこうなる事を知った?」

「フッ…それはまだ話せないな…ただ、俺はある人の命で人知れず動いてただけにすぎない」

「そのある人ってのも今は教えられないってか?」

「そういう事だ…ただ近いうちに大きく事が動く…それだけは覚えておけ」

焔はシュウにそう言われたが何も答えずにいた

「あんたを助けたのはついでだ…もしも事が動き出してその時に邪魔をするならその時は…」

「容赦はしない…ってか?」

「まぁ…そんなところだな」


その時のシュウから感じる気迫はとてもSSDの中堅クラスのそれではなかった
焔は無言で数回うなずくとシュウの肩を叩き、後は任せたと言わんばかりにその場をあとにした


『ウーノス城』

昼食後、アイナはハイネの提案でウーノス城に来ていた

「僕には必要のない装備なんであげます」



「これは?」

「これは…カマラ装備って言って軽戦士用の装備です…ちなみに今僕が装備しているのがヴィラ装備って言って聖騎士用の装備です」

「カマラ…なんか聞いた事があるような…」

「さっきの話だと今着ている装備を使わないといけないようですが…それが赤装備ならこれを使えばかなり楽になるはずなんですけど…」

「いいんですか?」

「はい、僕には役に立たない物なんで」

「じゃあ…とりあえずお借りしておきます」

「では…午後はマルス方面に向かって様子を見ながら少しマルスに入ってみましょうか」

「はーい」

アイナとハイネはウーノス城をあとにしてマルス方面に向かった


『大陸管理事務局』

「なんで急にアリーナが中止になるのよ!」

「そ、そんな事を言われましても…」

フリルがふんだんの真っ黒なドレスに身を包んだ明らかに場違いと思われる格好の凛が管理事務所の職員のネクタイを掴んでつるし上げていた

「じゃあいいわよ…冒険者として入国するんでそっちで手続きしてちょうだい!」

凛は自分の顔の目の前に職員を引き寄せると睨み付けてそう言う

「あ、あのぅ…大変に申し訳ないんですが…過去に冒険者と登録されている方か大陸内の方の推薦状がないと現在入国が…」

「はぁ?…使えないわね…まったく!それじゃ大陸内につながるチャットを貸してくれない?」

「はぁ…それも規約で…」

「貸せばいいのよ!ほら早く!さっさとしなさいよ」

女の子はそう言うと職員を突き飛ばし手荷物から手帳を取り出す
職員からチャットを奪い取ると手帳を見ながら操作を始めた

「…あ!アルテミスさん?私です…凛です♪お久しぶりです~…ちょっとお願いがありまして…そちらのギルドのマスターさんに私の入国推薦状を大至急取って貰うように伝えて欲しいんですけど…お願いしますね~♪」

職員と話すのとは明らかに違う声色でそう話をする…そして一方的に用件だけ伝えるとチャットを閉じた


『エンタイスの森』

「プッ…ツー…ツー…ツー…」

アルテミスはチャットを耳に当てたまま呆然とする

「な、なんなの…いったい…」

そんな事をつぶやきつつアルテミスはチャットを操作する

「…あ、悲魔さん?…えっと…お願いがあるんですけどぉ…入国の推薦状を大至急取って欲しいんですよ…うん…うん…いや、たぶん口調から今すぐかと…はい…えっと名前は…凛で…そうそう…たぶん私とアイナちゃんの装備を手がけた彼女かと…すみません…お願いします」

アルテミスは用件を悲魔に伝えると大きなため息をついてチャットをしまいその場に座り込んだ


『マ=ドゥラヴァス』

「デンキチさん…これからどうするかはあんた達で相談して決めてくれ…俺も暇じゃないんでそろそろ行かせてもらう」

シュウはデンキチにそれを告げてその場を立ち去る

「なぁ…話せる範囲でかまわない…今の状況だけ教えてくれないか?」

デンキチは立ち去ろうとするシュウの背中に問いかける
シュウは立ち止まりしばらく考えると

「この大陸はある王国が治めていた…まったく問題がなく平和とは言いがたいがそれでも安定期に入っていた」

「そこにあいつ…シドスが現れた…と」

「そういう事さ…シドスはこの大陸の一部を空間的に切り離すと歴史を塗り変えて今のような『しくみ』を作った…未来永劫に続く終りなき混沌の世界をね」

「あんたはその王国の人間って事か?」

「まぁ…そういう事になるかなw…とにかく俺は俺が取るべき行動をとり続けてる…それだけさ」

「・・・・・・」

「とにかくさっきも言ったが…あんたらがどうするかはあんた達が決める事…焔にも言ったがもしも俺の進むべき道に立ちはだかるなら容赦なく潰す!…じゃあな」

「そうだ!…焔は?」

「かなり前にどっかに行ったよ…」

シュウは振り向きもせずにそう言って頭上で手を振って歩き出した

「デンキチさん…」

「わかってる…わかってるが…スマン、今は何も考えられない…」

デンキチはそう言って集うメンバー達に力なく頭を下げた


『マイヤー島』

アイナはハイネの支援を受けてひたすら狩りを続けていた
支援を受け続けてる限りハイネから見ても安定した狩りになっている

「うん…問題はなさそうだね」

「おかげさまです♪」

「じゃあ…ちょっとマルスに入ってみましょうか」

「がんばります♪」

「注意する点は…まず遠距離から攻撃してくる敵から潰す事…かな」

「なるほどぉ…」

「そうしないと絶えずダメージを受け続ける事になるからね…だから必ず周囲を見て遠距離から攻撃してくる敵の近くで戦闘を展開する」

「はーい♪」

ハイネはアドバイスをするとマルスに入っていった
アイナもその後を追うように中に入る

「さっきも話したけど…戦闘は優先順位を常に考えて行うんだ」

「うん」

「遠距離の敵から潰しつつ…次はその範囲で最も強い物かな…危険になる要因のある敵から排除していくのが基本です」

「了解です♪」

「じゃあ…やってみようか…」

アイナはうなずいて返事をすると戦闘を始めた


『カイヌゥス 廃墟』

「なるほど…デンキチの行方はまだつかめないのか…わかった…とにかく今は待機を続けるよ、いくらめったに人が来ないとは言ってもあまり人に見られて面白い物でもないからな」

クラッシュはそう話してチャットを閉じる

「まだ待機なのかよぉ」

ニライはものすごく嫌そうな顔でクラッシュに絡む

「そう言うな…下手に動き回ってトラブルを起こしても何も面白くはないからな」

クラッシュは絡みつくニライを引っぺがすと窓の外を覗いた

「そろそろ流星とモネが食料を調達して戻ってくるだろう…日が落ちかけたら飯だな」

クラッシュはそう言って椅子に座った

その頃…ニライ達が住処にしている廃墟をケンジャが高台から見ていた

「あんたは何を見張ってるんだい?」

「うん?…ああ、クラッシュだよ」

「は?クラッシュなら合流すれば…」

「俺が居るギルドのメンバーが3人も一緒にいる…用があるのは今のところあいつだけだからな…あの3人がどこまで首を突っ込んでるかわからないが…まずはクラッシュを単体で捕まえたい…って所かな」

「面倒くさい…」

「そういう事を言ってるから失敗が多いんだよお前は…」

「何ですって!」

ケンジャのトゲのある言い方にマドリが食って掛る

「!!!」

ケンジャはマドリの目の前に手を突き出して黙らせる
何があったのかわからないが建物からニライが出てきてそのまま走り去っていった

「ほらなw…こういうタイミングを待つんだよ」

「たまたまだろ…」

ケンジャの態度が感にさわったのかマドリは舌打ちをする
ケンジャは周囲をうかがって高台から飛び降りると建物の入り口に走りドアに背をつけるとノックをした

「クラッシュ…俺だ…わかるか?」

ケンジャは入り口に近づいてきたクラッシュの気配を感じそう話しかける

「ケンジャ…か?」

クラッシュは声から判断してそう答える

「上出来だ…本物のようだな」

「俺もちょうどお前達を探していたところなんだ」

「待て…事情はわからないが…今はあまり他の奴と関わりを持つ気がない…明日1人でチャクラの集落に来てくれ」

クラッシュは慌ててドアを開けたが…そこにはすでにケンジャの姿はなかった


『大陸管理事務局』

「あのぅ…凛様…推薦状が届きました」

「ありがと♪これで入国できるってわけね」

「それで…申し訳ないんですが…」

「まだ何かあるって言うの?」

煮え切らない態度の職員に対して凛は睨みを効かす

「いえ…その…今回のようなケースは規約に触れるので…できれば内密に…」

「その辺は大丈夫よ♪…私は恩をあだで返すようなまねはしないから」

「よ、よろしくお願いいたします」

凛は職員に微笑んで手を振ると大陸へと向かった…そしてクロノス城のゲートへと降り立つ

「これはまた凄いお嬢さんが来たもんだ…」

マエルはゲートから現れた凛に向かってそう言う

「アルテミスさんの居るギルドはどちらかしら?」

そんなマエルの言葉には耳も貸さずに凛はそう質問した
態度とオーラに萎縮したマエルはSSDのアジトの位置を教える
凛は両手でドレスの裾をつまむと古風な挨拶をしてその場を立ち去った

「・・・・チャットを渡しそびれた」

マエルはしばらくしてからそうつぶやいた

その頃…SSDのアジトでは
力なく抜け殻のように椅子に座る悲魔の背筋に寒気が走る
そしてドアをノックする音がする
悲魔はため息をつきながらドアをそっと開ける

「こんにちは♪」

そんな満面の笑みの凛を悲魔は出来る限りの笑顔で迎える

「とりあえず…日が落ちる頃にはみんな戻ってくるから…」

悲魔はそう言って凛を居間に案内する
凛は見るからに疲れきった様子の悲魔には特に声はかける事もなく物珍しそうにアジトの中を見回す
そして居間の片隅に丸まって寝そべる大きな狼を見つけて目の前に座り込む
狼はチラッと凛の方を見るが興味なさそうにそっぽを向く

「ふーん…珍しい子ね…この姿はあなたの意思なのかしら?」

凛はそう狼に声を掛ける

(!!!!)

それを聞いた狼は慌てて凛の方を見ると
何やら訴えるように鳴きだす

「違うのね…でもゴメンなさい…残念だけどあなたの声までは聞いてあげられないの」

凛はそう言って狼を撫でるそして指先が狼の首輪に触れた時…凛は慌てて手を離す

「なるほど…この首輪があなたの力を封じてるのね…とりあえず後でゆっくり見てあげる…力になれるかはわからないけど」

凛のそんな言葉に狼は何度もうなずくような仕草をする
何を狼に話しかけてるのかまでは聞き取れなかったが
あの大きさの狼に物怖じする事もなく近づき相手をしている凛の姿を見て悲魔は興味を示す
そして…次に会ったら聞こうと思ってた事を思い出した

「そうだ…君が合成した彼女達の服…あれはいったいどうなってるのかな?」

「どうって言うと?」

凛はそんな悲魔の漠然とした問いかけに首をかしげて聞き返す

「見た目が変わった…そう理解してたけどそういうレベルの話じゃない気がするんだよね…」

凛はその言葉を聞いて悲魔が何を知りたがっているかだいたい把握した

「確かに…彼女達に施したものは本来の見た目合成とはまったく違うものなの」

「ほぅ…」

「口で説明するとちょっと複雑なんで…あとで実際にやって見せるんでその方がわかってもらえるかしら」

凛はそう言って悲魔に微笑んだ


…『To Be Continued♪』





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010/08/22 02:58:34 PM
コメント(1) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


あとがき♪  
順調に進んでます…今のところは^^;
現在7話でちょっと躓いてますけどw
まぁ…何とかなるかなぁ…と

物語りもいよいよ最終に近づきつつあります
暑さとブランクと戦いながらがんばりますので
今後ともよろしくお願いいたします


…『To Be Continued♪』 (2010/08/22 03:17:33 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: