PR

×

Profile

†Aina†

†Aina†

Calendar

Archives

2026/08
2026/07
2026/06
2026/05
2026/04

Comments

†Aina† @ …あとがき みなさまこんばんわぁ♪ 本日は…「メルファ…
†Aina† @ あとがき♪ はい…みなさまこんばんわぁ♪ 今回は…久し…
†Aina† @ あとがき… みなさま…こばわぁ♪ 予定よりだいぶ時間が…
†Aina† @ あとがき♪ みなさまこばわぁ えと… サクッと軽めに…
†Aina† @ あとがき♪ さて…「第1話」を公開しました♪ えと…………
2026/06/04
XML
『PHANTASY STAR ONLINE 2』
- NEW GENESIS -
~ 名もなきチームの物語 ~
STORY 03:「女の勘」


「はぁぁぁ~…」


ルナは執務室を出たところでうなだれて大きなため息をついた…

ため息の理由は…言うまでもなく自分に対してである

断る事もできたのに…断り切れなかった自分に対してが…7割

依頼を受けたものの…何から手を付けたらいいかまったく見当がつかない不甲斐のない自分に対してが3割…


「ルナ様…大丈夫ですか?」


ルッスリーラが声をかけてきたが…ルナは笑顔で『大丈夫』と返してその場を離れた

その後…少し落ち着いて考えることにして観覧席の隅に座り今わかってる情報を確認し始めた

目撃情報は「北リテム」に集中してはいる…

が、「北リテム」といってもかなりの範囲である…しかもここの「モラーバ渓谷」には多層構造物もある


「まぁ…潜伏するには…もってこいの場所よね…」


ルナはそうつぶやいてため息をつく…そしておもむろに軽く振り向き


「で…何か御用かしら?天才的な設計士様…」


気配で背後にいる事はわかっていたので慌てることなくそう質問した


「え…気づかれちゃってましたか…あはははは」


そう答えたのは先ほど執務室でとんでもないプレゼンをぶちかましていたアイラである

アイラは「やれやれ」とジェスチャーしたのちルナの隣に腰掛ける

ルナはそんな彼女をチラッとだけ見たのち…また端末の画面に視線を戻す


(「なるほど…ね…プレゼンのあと先に退室したこの子が私を待ってた…つまり、今回の一件に私を推挙
したのは…この子…いや、アイツか…」)


ルナはそう心の中で呟きながら軽くため息をつく


「で?」


ルナは核心には触れずにアイラにそう問いかけた


「あはははは…やっぱりバレバレでしたか…」


アイラは指で鼻の頭を掻きながらそう答える


「いや、そうでもないわよ…執務室から出た後…尾行されてなければ…ね」


ルナは端末の画面から視線をそらすことなくそう答えた

アイラは少し間を置いたのち


「じゃあ…今後の方針と対策…ってことで…ちょっとお時間くださいな」


そう言って立ち上がるとお尻の砂埃を払った

もちろん今のルナにそれを断る理由などない…ルナも立ち上がるとアイラの案内の元歩き出した

しばらく歩き2人はシティの外に出る…日差しと熱気が襲い掛かってくる…一瞬で汗が噴き出してくる


「ゴメン…悪いけどアイツ呼んできてくれる?…この暑さでまともな話しできる自信ないわ…」


ルナはそう言って降り注ぐ日差しを恨めしそうに見つめ…軽く見まわしたのち近くの日陰を指さした

アイラは軽く数回うなずいたのち小走りで立ち去った…

ルナはというと…指さした辺りの日陰に飛び込む

当たり前だが日陰に入ると一気に汗が引く…


(「それにしても…なんか…うまいように転がされてるな…」)


壁にうつかりながらここまでの事を思い出しため息をつく…


「レヌス揚げ…ウマいっすよぉ…」


近くでそんな声が聞こえる


(「れ、レヌス揚げ?」)


聞き間違いだと思い辺りを見回すと…すぐ近くに「レヌス揚げ」と看板を出した屋台があった

あまりの衝撃的な事実に唖然と屋台を見ていたら…店主と目が合ってしまった


「揚げたて…ウマいっすよぉ…」


開いた口が塞がらない…まさに今のルナはそんな状態だった


「不謹慎…てか?」


背後でそんな声が聞こえてルナは振り返る…声の主はタイガだった


「確かに…リテムはずっとレヌスに苦しめられてきた…犠牲だってよぉ…簡単に口にしていいレベルの話じゃないさ…」


タイガはそう言ってボロボロのドームを見上げる


「だからこその『レヌス揚げ』なんだよ…今まで苦しめられた分…商売のネタにさせてもらう…うんで、その収益を復興の足掛かりにする…見てみな…」


タイガに言われてルナが屋台の方を見ると…リテムの住人が「レヌス揚げ」を購入していた…

探索から戻ってきたであろう者達の中にもまっすぐ屋台に向かう者もいる


「なるほどね…たくましいよ…アークスは…」


ルナはその光景を見てそうつぶやきながらクスっと笑った


「はい…姐さん…食べてみてよ」


横からそう言ってアイラが買ってきた「レヌス揚げ」を差し出してきた

揚げたての湯気がかけてあるソースの香りをまとってルナの鼻腔をくすぐる

その「これは絶対に美味しい」という香りに負けて思わず受け取ってしまったが…やはり「レヌス」という響きが口に運ぶ寸前で躊躇させた


「まぁ『レヌス揚げ』とは言ってるが…材料は別物でな…『ウナギ』っていう…『レヌス』みたいな細長い魚でな…だから安心していいぜ」


タイガはそう言うと自分の分の「レヌス揚げ」にかじりついた

ルナも、戦ったことがあるのだから…「レヌス」が食べれるような代物でないことも…おそらく「レヌス」に見立てた何かだろう…という事もわかってはいる…わかってはいるが…やはりあの姿を思い浮かべると…

少し間を置いたのち…ルナは意を決して手渡された「レヌス揚げ」の隅っこにかじりついた…


「!!!!!」


恐る恐るだったこともあり…口にしたのはホントに小さな一口…だったはずなのに

一瞬で口中に広がる肉汁…いや、お魚だから魚汁…というのだろうか…とにかく口中に旨味の花が咲きほこる

加えて口に入れやすい薄さのわりに存在感のあるふっくらでホクホクとした食感…サクサクの衣とそれに絡まる甘辛いソース…これらが相まって生まれるハーモニーとも言える美味しさ…加速する「もっと食べたい」という欲求…気が付いたら食べ終わっていた


「ほらな…美味いだろ?」


タイガは当初食べる事すら躊躇していたのに…一口食べるや否や瞬く間に食べ終えたルナにそう言ってニカっと笑う

その笑顔を見て…ルナは我に返り急に恥ずかしくなりプイっとそっぽを向く


「はぁぁぁぁぁ~」


そんなやり取りを見ていたアイラが大きなため息をついて2人の間に割って入った


「いちゃつくのは…事を終わらせてからにしていただきませんか?」


「い、いちゃついてなど…断じて…ない!」


アイラのため息交じりの痛恨の一言にルナが全力で否定した

そして…一息ついたのち打ち合わせが始まる…


「つまり…お前のとこが以前から『不逞な輩』の絞り込みの依頼を受けていて調査を続けていたが…行方
不明の『星渡り』捜索が不特定多数過ぎて調査に支障が出ていた…と」


ルナの問いかけにタイガはうなずいて返事をした


「で…捜索側を限界まで減らす事で調査をしやすくしよう…と?」


「まぁ…そういう事だな」


そんなタイガの答えを聞いたルナはため息をつくと…


「そこで…なぜ私の名前が出る?」


ルナが一番知りたかった核心について質問すると…タイガは無言でアイラを見た


「いやぁ…なんていうか…それができるのは姐さんだけ…だから?」


アイラは頭を掻きながら苦笑いでそう答えた


「ぜんぜん…意味が解らないんだけど?」


ルナは不服そうにそう言って今一度アイラを見る

アイラは視線をそらししばらく間を置いてから小さな声で


「女の…勘?」


と疑問符をつけて答えた…それを聞いたルナが大きなため息をついた


「・・・・・・・・」


ルナはアイラに何かを言おうとして…言葉を止めていた

言いたいことは山ほどあった…だが、言った所で意味がないことを悟り…言うのをやめてうなだれた








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026/06/04 12:05:27 AM
コメント(1) | コメントを書く
[『PSO2 NGS』~とあるチームの物語~] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: